先日、静岡市に行く機会があって新幹線に乗ったのですが、新横浜駅で「ひかり」号に乗る予定が、間違えて「こだま」号に乗ってしまい、迎えの人を待たせてしまいました。
自由席だったせいもあって何も考えずに、早く到着した新幹線に乗ったのが失敗でした。
そのために予定よりも時間がかかって待ち合わせに遅れてしまい、申し訳ない気持ちになりました。
最近こうしたミスが続いていたこともあって、いくらか気持ちも落ち込みました。
何も考えないで電車に飛び乗った私が悪いのですが、このように私たちは、ほとんど意識しないで行動しています。
確認ばかりしていると、時間ばかりかかって効率が落ちてしまうからです。
判断も同じです。
いろいろな出来事に直面したとき、私たちはほとんど意識しないまま判断して行動しています。
このように、私たちの脳や体は意識しないで瞬間的に判断したり行動したりできるようにできていて、そのおかげで太古の昔から生き延びてきたのです。
だからといって、何も考えずに行動していると、今回の私のように失敗することが増えてきます。
そうしたことを防ぐには、いくつかのコツがあります。
まず、意識しなくても良い形で行動できるような心や体の状態をつくっておくことです。
野球の選手やゴルフの選手が素振りをするなど、スポーツ選手が何度も基礎的な動きを繰り返すのは、無理なく力を発揮できる動きを体に覚え込ませるためです。
そのようにしていれば、意識しなくても自然に体が動くようになります。
もうひとつのコツは、自分の行動や判断が適切か、時々自己チェックするようにします。
そのチェックのポイントは、心や体に違和感を覚えたときです。
体を動かしていて、どこかスムーズでない感じがするとき。
気持ちが落ち込んだり不安になったり、緊張したりしたとき。
こうしたときには何か不都合なことが起きていることが多いものです。
ですから、いつもとは違う不自然さを感じたときにはちょっと立ち止まって、何か問題がないかどうか確認します。
そこで何か問題があれば調整するようにします。
そうすれば、ことが大きくなりすぎないうちに問題に対処できるようになります。