あと二日で今年も終わりになります。
そう考えるとちょっと寂しい気持ちになります。
やり残したことはもちろん、後悔することがいろいろと頭に浮かんでくるからです。
しかし、人生、そう良いことばかり続くわけではありません。
つらいことに出会ったり、失敗することがあったりするのは当たり前のことです。
そうしたときに落ち込んだり不安になったりするのも自然な感情です。
認知行動療法のなかでアクセプタンスと言われるこころの態度があります。
それは、そのときどきの気持ちをあるがままにきちんと受け止めるこころの姿勢のことです。
私たちは、つらい気持ちになったとき、そうしたイヤな気持ちを感じたくないと考えて逃げ腰になりがちです。
しかし、イヤな気持ちになるような出来事が起きたのは事実で、その現実から逃げることはできません。
ですから、まずその出来事が起きて、そうしたつらい気持ちになったという現実を受け止めなくてはなりません。
その上で、自分に何ができるかを考えてみるのです。
ですから、今年のことを振り返って反省したり少し落ち込んだりしていたとしても、まずはその気持ちを自分で受け止めるようにしてください。
そうすると、そのような気持ちを感じるきっかけになった良くない出来事が頭に浮かんできます。
そうしたときには、同時に、良かったことも思い出すようにすると、ホッとした気持ちになって、こころのバランスが取りやすくなります。
良くないことばかりに目を向けていると、注意をしなくてはいけないという考えが強くなって、こころにブレーキがかかります。
そうすると先に進みづらくなるのですが、そのときに良かった出来事が目に入ると、もう少しチャレンジしてみようという気持ちが出てきます。
ネガティブな出来事はブレーキの役目、ポジティブな出来事はアクセルの役目を果たすからです。
ですから、年末、ちょっと寂しい気持ちになったときには、今年起きた自分にとって良かった出来事を思い出すようにしてみてください。
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■講演情報
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【1】「こころの力を引き出す10のヒント」
日時 : 2018年1月6日(土)14時~16時
講師 : 大野裕
会場 : 七生公会堂(東京都日野市)
※お申込み・お問い合わせは下記URLリンク先をご覧ください
https://www.city.hino.lg.jp/news/index.cfm/detail.198.152817.html
【2】「こころが軽くなる10のヒント」
日時:2018年1月13日(土) 14時半~16時半
講師:大野裕
会場:イーグレひめじ3階 あいめっせホール
※事前申し込み不要、お問い合わせは下記電話番号まで
電話:079-288-5099