東京でも蒸し暑い日が多くなってきました。
このように暑いと、熱中症が心配になります。
何年か前、外を長く歩いているときに頭がクラクラしてきて、あわてて水分補給をしたのを思い出します。
今年は、新型コロナウイルス感染症予防のためにマスクをつけていることで、熱中症のリスクが高まります。
そのため、厚生労働省は、外で一定の距離が保てるときにはマスクをはずすことを勧めています。
それでも、外に出ていると、まだほとんどの人がマスクをつけて歩いています。
マスクをはずしていると新型コロナウイルス感染症にかかるのではないかと心配しているのかもしれません。
マスクをつけるという習慣が身についていたり、マスクをはずしていると他の人から冷たい目で見られるのではないかと心配になったりで、マスクをはずせない人もいるでしょう。
だからといって、熱中症で倒れてしまっては元も子もありません。
こうしたときこそ、危険性と利益を対比して考え判断する、「リスク・ベネフィット分析」が役に立ちます。
まず、リスク(危険性)ですが、マスクをしていると熱中症になる危険性が高くなります。
暑い中でマスクをしていると煩わしく感じられて、ストレスを感じやすくなります。
一方で、ベネフィット(利益)としては、マスクをしていると感染症予防の役に立ちます。
ただ、それは、自分を守るためというより、自分が感染しているときにまわりにウイルスを拡散させないという意味での感染予防効果です。
それに、大声で話さなければ、ウイルスをまわりにまき散らす可能性は低くなります。
こう考えた後どうするかは、個々人の判断になりますが、ここでお伝えしたかったことは、時々立ち止まって自分の行動を振り返ることの大切さです。
こうしたことが大事になるのは、新型コロナウイルス感染症対策だけではありません。
私たちは同じ行動を繰り返しているうちにそれが習慣化し、かえって自分に負担をかけていることがあります。
習慣化するとあれこれ考えないですむので良いのですが、そのためにつらくなることもあります。
今の行動が自分の役に立っているかどうかを、時々振り返ることも習慣化してみてはどうでしょうか。