こころトーク

2021.07.02

第301回 「不調を感じたときに解決のために大切なこと」

私が理事長を務める日本認知療法・認知行動療法学会が78日から10日にかけて開催されます。

うつ病学会との共同開催で、横浜の会場とオンラインのハイブリッド開催の予定です。

通常の学会では講演はひとつなのですが、今回の学会では、教育講演と企業との共催セミナー、そして市民公開講座の3つの講演を依頼されました。

それだけ期待されているということは嬉しいのですが、話の内容があまり重複しないようにしなくてはなりません。

そこで、教育講演は「COVID-19とこころの健康―Mental Health Pandemicと認知行動療法―」、共催セミナーは「メンタルヘルス対策とウェルビーイング向上を目指す認知行動療法変容アプローチ」、そして市民公開講座は「こころを元気にする4つのステップ」というタイトルで話をすることにしました。

教育講演の「COVID-19とこころの健康―Mental Health Pandemicと認知行動療法―」では主に医療場面で、共催セミナーの「メンタルヘルス対策とウェルビーイング向上を目指す認知行動療法変容アプローチ」では職域で、市民公開講座の「こころを元気にする4つのステップ」では日常生活で認知行動療法の考え方をどのように使っていくかを説明するのですが、その基本的な考え方は同じです。

つまり、私たちが問題に直面して苦しくなっているときには、認知や行動が問題解決を妨げていて、その認知や行動を修正することで問題に対処して先に進んでいくことができるという考え方です。

その具体的な方法は市民公開講座で話をしますが、まず心身の不調を感じたときにちょっと立ち止まって、何か問題が起きていないかどうかを確認する勇気を持つことです。

そのようにして問題があるとわかったときには、あわてて解決しようとせずに、ひと息入れて自分を取り戻す余裕を持つことが大事です。

そして、そのとき自分が何を考えていたかを振り返り、情報を集めてより適切な判断ができるようにします。

そのうえで、問題があればそれを解決する工夫をしますが、そのときには、これからどのようになれば良いと考えているのか、自分の目標や夢、希望を意識することが役に立ちます。

そのように先を考えることで、つらい気持ちになりながらも前を向いて進んでいけるようになるからです。

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■講演会情報
第21回日本認知療法・認知行動療法学会
市民公開講座に大野先生が登壇されます。
(ライブ配信でご視聴いただけます)
日時:2021年7月10日(土)17:00~19:00
▼詳細・お申込みはコチラ
https://www.c-linkage.co.jp/mdct2021/contents/public.html