こころトーク

2021.08.13

第307回 「運動神経の良し悪しは生まれつき?」

なにかと議論が多かった東京五輪が閉会しました。

期間中は、テレビも新聞も東京五輪一色という感じで否応なしに東京五輪のニュースが目に入ってきました。

そのニュースを見ながら、先日、NHKの「チコちゃんに叱られる!」で、運動神経は生まれつき備わっている才能かどうかについて話題にしていたのを思い出しました。

番組では、最終的に、運動神経は生まれつきの才能ではなく、あることを繰り返す能力だという結論になっていて、なるほどと思いました。

繰り返し同じことを練習することでとっさに良い反応ができるようになるというのです。

そうは言っても、東京五輪に出場するような人にくらべたら自分の運動能力は圧倒的に低いように思えます。

ですから、基本的な能力に生まれつきの差はあるのでしょう。

でも、いわゆる天才的な能力に恵まれていなくても、繰り返し練習することで、自分にとっての最高レベルまでスキルアップすることはできます。

このことを専門用語で表現すれば、短期記憶を長期記憶に置き換えていく作業ということができます。

短期記憶というのは、その行動をしているその場面だけで頭に残る、一時的な記憶のことです。

それを繰り返すことで技が身について、意識しなくても自然に技が使えるようになるのですが、それが長期記憶です。

そのためには、繰り返しが大事です。

繰り返しで意識すると良いのが、強化学習の原理です。

一度成功したからと言ってそこで終わりにせず、同じ成功体験を何度か繰り返すことで、その成功体験が身についてきます。

それが、強化学習の原理です。

そのためには、最初から難しいことに挑戦しないことが大事です。

簡単なことから取りかかって、少しずつ難しいことに挑戦していくようにします。

こうした取り組みが役に立つのは、スポーツだけではありません。

不安なことやストレスを感じることにチャレンジする場合も同じです。

専門的には、段階的課題設定と言われますが、できそうなことから少しずつ取り組んで行くことで先に進んでいけますし、自信がついてきます。