こころトーク

2021.10.08

第315回 「成功体験が生む良い影響」

前回チャレンジという英語には、挑戦するという意味だけでなく、先に進むために解決しないといけない課題、問題という意味があると書きました。

ただ、そうした課題に取り組むこともチャレンジになりますので、課題を明確にして、その解決に取り組むという一連の流れとして理解しておくといいように思います。

さて、そうした課題に取り組むときには、最初に、成功できるように、課題を小さく分けるようにします。

よく言われることですが、一人の力では動かせないような岩でも、小さく砕くと一人で移動させることができるようになります。

私の高校生時代、成績が悪く勉強をしなかった私に、「まず机の前に座ることから始めろ」と言った父親の言葉を思い出します。

そのとき、「そんなつまらないことを言うな」と反抗的な態度を取ったことを、今になって後悔しています。

これは、最初は当たり前のように簡単にできることから始めるようにというアドバイスですが、それと同時に、最初は必ず成功することから始めるという意味も含んだアドバイスです。 

最初に取り組んだことが成功すると、誰でもうれしくなって、もう少し難しいことに挑戦しようという気持ちになります。

仮にそこで失敗しても、成功体験が頭に浮かんで、もう少し頑張ってみようという気持ちになれます。

私はこれまでたくさんの本を出版してきましたが、これも初期の成功体験が良い形で影響していると考えています。

最近、自分が書いた本の整理をしていたときに『こころが軽くなる気分転換のコツ』(大和書房)という本が目に入りました。

「こころのスキルアップ・トレーニング」を運営していただいているウーマンウエーブの岡村季子社長の勧めで書いた本ですが、私の予想に反して多くの人に手に取っていただきました。

すぐに再版になって、宣伝が全国紙の1面に掲載されたのを目にしたときのうれしさは、今でも思い出します。

『こころが晴れるノート』(創元社)も初期の成功体験です。

初期にこのような成功体験があったからこそ、これまでたくさんの文章を書き、書籍を出版することができたと考えています。

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