暑い日が続いています。
梅雨になると寒さが少し戻るのではないかと思っていたのですが、例年になく早い梅雨明けです。
気象庁の専門家がテレビで、予想外に早かったと言っていました。
梅雨ひとつとってみても、専門家の予想通りにはなりません。
気象予報の専門家ではない私たちなら、なおさら予想などできなさそうです。
それなのに、いつの間にか、気象の変化を予測している自分がいます。
同じように、私たちは自分の生活予報や人生予報をしています。
良くないことが起こる前兆を早く見つけて、早めに対処しておこうと考えるためでもあります。
医療の世界でも、早期発見早期治療が大事だと言われているように、早め早めに対応を考えておくのは悪いことではありません。
早くに良くない徴候を見つけて早めに手を打つことができれば、問題が大きくならなくてすみます。
気を抜いていると、いつの間にか問題が大きくなって対応できなくなる可能性があります。
そのように考えると、良くない可能性を考えるのは自分を守ろうとする私たちの防衛本能だとも言えます。
しかし、そのために逆に失敗することもあるので、気をつけなくてはなりません。
良くないことを早く見つけようとしていると、必要以上に良くないことに目がいってしまいます。
そうすると、現実以上に良くないことが起こりそうに思えてきます。
そのために、本来の力が出せなくなります。
これから先何が起こるかわからないということと、良くないことが起きる可能性があるということは違うはずです。
ところが、いつの間にか同じように思えてきて、良くない人生予報をしてしまっているのです。
でも、先がわからないということは、良いことも起きる可能性があるということでもあります。
そのことを意識して、良い方向に進むためにいま何ができるかを考えていけるようになると、自分の力をうまく生かせるようになります。