こころトーク

2015.12.18

第12回 「「年忘れ」しませんか?」

いよいよ年末が近づいてきました。

私は「年忘れ」という言葉が好きです。

今年のことは忘れて、また来年に向かって進んでいこうという前向きの気持ちが感じられる言葉だからです。

この一年、イヤなことがあったかもしれません。

大変な思いをしたかもしれません。

しかし、それはそれとしてこころをリセットしようという思いが「年忘れ」という言葉には込められています。

忘れるというのは、私たちの心が持っている大切な力です。

そうは言っても、そんなに簡単につらいことを忘れることはできないと考える人もいるでしょう。

もちろん、そのようにつらい気持ちにさせるような問題があるなら、きちんと向き合って解決する必要があります。

ただ、その場合にも、問題にばかり目を向けるのは得策ではありません。

問題にばかり目を向けていると、他の大切なことが目に入らなくなります。

問題がすべてのように思えてきます。

生活がすべてその問題に支配されているように思えてきます。

そのように問題に圧倒されていると思ってしまうと、本来持っている自分の力を発揮できなくなります。

問題が現実以上に大きく見えてきて、自分の力ではどうすることもできないように思えてくるからです。

自分で、自分を力が出ない状態に追い込んでいくことになります。

そうしたときに一息ついて自分を取り戻すという意味も、「年忘れ」という言葉には含まれていると思います。

一息ついて少し冷静になると、問題が具体的な形で目に入ってくるようになります。

問題を具体化するというのは問題解決の基本です。

そうなれば具体的な解決策がいろいろと頭に浮かんでくるようになります。

そして、自分本来の力が動き始めるようになります。

この一年、走り続けてきた私も、年末年始を、ちょっと一息つく良い機会にしたいと考えています。