こころトーク

2016.01.01

第14回 「夢を忘れずに」

明けましておめでとうございます。

今年は良い具合に、元旦にメルマガをお送りすることができました。

初日の出をご覧になった方もたくさんいらっしゃることでしょう。

新年に当たって、何か願い事をされたでしょうか。

どんな大変な状況でも、夢を忘れないでいられると良いですね。

夢があると、いろいろな苦労や問題に出会っても、辛抱して乗り越えていくことができるようになります。

先週話題にしたテレビドラマの「下町ロケット」では、若い技術者たちが人工の心臓弁の精度を高めていきます。

その過程で、何度も失敗しくじけそうになりながら作業を続けるのですが、それができたのは、心臓疾患に苦しむ子どもたちの助けになりたいという思い、つまり夢をお互いに共有できていたからです。

これはもちろんドラマでの話ですが、私たちの生活のなかでも夢を持つことは大事です。

昨年のポジティブサイコロジー医学会の学術集会に、北京オリンピック400メートルリレー銅メダリストの朝原宣治(のぶはる)さんに講演をお願いしました。

朝原さんには、自分の体験をもとにオリンピックで銅メダルを取るまでになった経緯について話をしていただきました。

そのなかで、トップに近づいたときの疲労骨折のときの話はとても印象的でした。

疲れのために足に痛みを感じながら、しかしトップを目指して練習を続けていたときに、骨折をしてしまったそうです。

それはある意味で失敗体験なのですが、朝原さんはその「失敗」をきっかけに、さらに成長していきました。

その理由について、朝原さんは、一流のアスリートになりたいというしっかりとしたイメージ、つまり夢をもてていたから「失敗」に負けないですんだと話されました。

私たちは、何か問題が起きると、その目の前の問題に目を奪われます。

もちろん、その問題に目を向けて解決策を考える必要がありますが、さらに先に進んでいくためには、同時に将来の自分の夢に目を向けることも大事です。

朝原さんは現在、アスリートネットワークという組織を立ち上げて、若いアスリートたちが夢に向けて進んでいくのを手助けしています。

朝原さん自身が、夢を持つことの大切さを感じているからでしょう。

さあ、今年も一年、夢を忘れずに一緒に生きていきましょう。