こころトーク

2016.01.22

第17回 「「べき思考」から抜け出せないとき」

PC版の「こころのスキルアップ・トレーニング」には、使い方に関する質問コーナーがあります。

個人的な相談は、ご本人にお会いして詳しく状況を聞かないとお答えできないので、信頼できる人に相談していただくようにお返事しているのですが、多くの人に共通する一般的な疑問については、質問にお答えした上で、サイトに紹介するようにしています。

そのなかでも多くの人が共通して持つような疑問については、これから、このメルマガで解説するようにしたいと考えています。

最近では、「ねばならない思考」に苦しんでいる人から質問をいただきました。

これは「べき思考」とも呼ばれている考え方で、この傾向が強くなると、「こうしないといけない」と考え、発想が狭くなってしまって良い解決策が浮かばなくなります。

また、何かうまくいかないことがあると、「こんなことするべきではなかったのに」と考えて自分を責めるようになって、つらい気持ちになります。

それでは、このような考え方が悪いかというと、必ずしもそうとは言い切れません。

「こうしなければならない」と考えるから、困った状況でもへこたれずに、いろいろ工夫して力を出せるようになることはよくあります。

「ねばならない思考」や「べき思考」はへこたれないで力を出す、エネルギーにもなるのです。

ですから、こうした考え方をしているときに気がついたときには、そう考えるのをやめようとするのではなく、その考えのためにつらくなりすぎていないか確かめるようにしてください。

そう考えることで、いくらかでも前に進めるようになっていないかどうかについても確認します。

もし、そのように考えることでつらくなりすぎず、いくらかでも前に進むことができていれば、その考えを変える必要はありません。

でも、そう考えることでつらくなりすぎていたり、考えが空回りして前に進めなくなったりしている場合には、その考えから少し距離を置く必要があります。

そのときに、そう考えるのをやめようと思うと、かえってうまくいかなくなるので気をつけてください。

考えないようにしようとすればするほど、そのことが気になって考えるようになってくるからです。

そうしたときには、何か別の行動をして、その行動に集中するようにしてください。

自分が関心を持てる行動、五感に働きかけるような行動が良いでしょう。

そうすれば、自然とその考えから離れることができるようになります。

最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、続けているうちに変わってきます。