こころトーク

2016.03.04

第23回 「ペースダウンをする勇気」

先週、無理をしすぎていると気づいたときにはペースダウンをするのが良いと書きました。

しかし、ペースダウンをするのは勇気がいります。

頭でわかっても、行動に移すのは大変なことです。

いくら頑張っても力が出ないと頭ではわかっています。

頑張ろうとすればするほど力が出なくなっているとわかっています。

しかしそれでも、力を抜くと何もできなくなってしまうのではないかと心配になってしまうのです。

そうしたときには、「メリット・デメリット分析」と「行動実験」の、二つの方法を試してみると良いでしょう。

「メリット・デメリット分析」というのは、ある行動をしたときに起こる良いことと、良くないことを並べてみて、比較する方法です。

無理に頑張れば、少しでもできることが増えてきます。

それが積み重なれば、何もしないよりずっと良い結果になるはずです。

でも、力が出ないときに頑張ろうとすると気持ちだけが空回りして、本来持っている力が発揮できなくなります。

その一方で、無理しないでちょっと休んでみるのはどうでしょうか。

休んでリフレッシュすれば、エネルギーが回復して、また新たな気持ちで課題に取り組むことができるようになるかもしれません。

でも、休んで気を抜くと、そのままだらけてしまって、頑張ろうという気持ちになれないまま時間が過ぎていくかもしれません。

このように、それぞれのメリットとデメリットを比べてみると、どちらが現実的な対応かわかってきます。

そのときには、頭の中で考えるだけでなく、書き出してみるようにした方が良いでしょう。

書き出すことで、少し距離をおいて客観的に問題を見ることができるようになります。

それでも、どちらにするのが良いか決められないときには、実際に二つの行動を試してみるようにします。

無理に頑張って思うように進まないときには、思い切ってしばらく力を抜いてみるのです。

その結果、リフレッシュできるようであればその方法を続け、かえって力が入らなくなるようであれば、休まないでもう少し頑張ってみます。

これが「行動実験」、そうすることで適度な力の出し方を実感できるようになってきます。