こころトーク

2016.04.01

第27回 「新しい環境に向けて」

新年度が始まりました。

期待に胸を膨らませる人がいる反面、新しい環境に入って不安を感じている人も少なくないでしょう。

これから先、何が起こるかわかりません。

そのようなとき、私などは、どうしても悪い可能性を考えたくなります。

そのように良くない可能性を考えることは、自分を守るためには必要です。

楽観的に考えて油断していると、思いがけないところで失敗してしまうかもしれません。

ですから、良くない可能性を考えて、そうならないように手当をする必要があります。

だからといって、良くない可能性ばかりを考えていると、不安が強くなって、本来の力を発揮することができなくなります。

ネガティブ感情が強くなると、気持ちが萎縮して何をするにも自信が持てなくなってきます。

そうすると、思い切って行動することができなくなり、何をするにも中途半端になって、失敗する可能性が高くなります。

専門的には「自分が実現する予言」と呼ばれていますが、失敗するのではないかと予言したために力を発揮できなくなって、結局は失敗してしまう状態です。

こうした結果になるのは、自分に力がないからではありません。

力があっても、うまくいかないのではないかと考えると、その力を発揮できなくなるのです。

失敗しないまでも、自分の力を出し切れず、思うような成果が上がらなくなります。

そうした状況に自分を追い込まないためには、何が現実で、何が「想像=予言」なのかをきちんと判断することです。

現実を見ないまま、いたずらに危険を感じていたのでは先に進めません。

自分の力を過信して危険を無視するのも、良いことではありません。

まず、現実にどのような危険があるのか、自分に何ができて何ができないのか、といったことを冷静に判断するようにしましょう。

しかし、新年度のように慣れない環境では、現実がよくわからないので、危険がないかどうかを判断するのはとても難しいでしょう。

そうしたときには、先に何が起きるかわからないという現実をきちんと受け止めるようにしましょう。

そして、焦らないで、現実をひとつひとつ確認していくことから始めるようにしてください。

 

 

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