こころトーク

2016.04.29

第31回 「災害などの大きな問題に直面したとき」

熊本・大分の地震は、多くの被害をもたらしています。

九州中部に住んでいる人たちの不安や苦悩は、言葉で表現できないほどの大きさでしょう。

住民の方たちは、いまだに続いている余震に恐怖や不安を感じているはずです。

地震のような予見できない災害が起きたときに不安を感じるのは、自然なこころの反応です。

これまで何度も書いてきたように、不安という感情は、危険が迫ってきている可能性を知らせるこころのアラーム(警報器)です。

アラームが鳴っているときにむやみに突き進むと、さらに傷つく危険性があります。

ですから、焦らず、立ち止まって対応策を考えるようにしてください。

しかし、こうしたときには、どうしても問題を大きくとらえて、あれこれ考えがちになります。

自分や大切な人を守るためには、そのように問題を大きくとらえて対応策を考えるのはやむを得ない面があります。

しかし、問題をあまり大きく考えすぎると、本来持っている自分の力を発揮できなくなってくるので、注意が必要です。

問題を大きく考えすぎて、自分の力ではとうてい歯が立たないと諦めてしまい、力を発揮できなくなるからです。

逆に、問題を何とかしようとして力が入りすぎると、気持ちばかりが空回りして、本来持っている力を発揮できなくなります。

そうしたときには、まず立ち止まって現実に目を向け、何が問題かを冷静に考えてみるようにします。

現在のような緊急事態のときには、問題が山積みで、どこから手をつけて良いかわからず戸惑うことが多いでしょう。

そうしたときには、問題を具体的にリストアップしていくようにしてください。

私たちがうまく問題を解決できないとき、問題が曖昧だったり抽象的だったりすることがよくあります。

それだと、具体的な対応策を考えることができません。

問題が具体的であるほど、具体的な解決策が浮かんできます。

何を解決しないといけないか、問題を具体的にリストアップすることから問題解決は始まります。

問題が複数あるときには、その問題を縦に並べて、先頭の問題から一つひとつ解決していくようにすると良いでしょう。