こころトーク

2016.07.22

第43回 「問題が問題になるとき」

先日、研修会をしているときに、問題が解決できないで気持ちがスッキリしないときにはどのようにすれば良いかという質問を受けました。

どのような問題に悩んでいるのかを尋ねたところ、その人は、いつもより早く目が覚めるようになって、日中に少しだるさが残るということでした。

早めに目が覚めて二度寝をしようとしても、眠ることができません。

だからといって、日中の作業に支障が出るほどではありません。

だとするとそんなに悩むことはないのではないかと私は考えて、そのように伝えました。

問題が問題になるのは、そのためにつらい気持ちが強くなったり、生活に支障が出てきたりする場合です。

人間は機械ではないので、いつも同じように動けるとはかぎりません。

日によって調子の波があるのは、避けられないことです。

いつも生き生き、元気に生活しないといけないと考えると、つらくなってきます。

そう考えると、生活に支障が出てこない程度のだるさは、少し様子を見ていくのが一番です。

時が経つうちに、睡眠のパターンが変わってきて、また眠れるようになる可能性も十分あります。

そのような話をしていると、その人は、自分がいつの間にか早く床に入って寝るようになっていることに気づきました。

起きる時間ばかりが気になっていたために、眠りに入る時間にまで意識が向いていなかったようです。

自分が問題だと考えることにとらわれすぎると、全体に目が向かなくなるということにも気づいたその人は、生活パターンを見直してみたいと言っていました。

ところで、もしこの人が、早く目が覚めるために日中にだるさが残って、思うように作業ができなくなっていたとしたらどうでしょうか。

その場合には、睡眠のリズムを整える必要が出てきます。

睡眠のリズムを整える具体的な方法についてはあらためて紹介することにしますが、そのときには、日中の生活を見直すことも役に立ちます。

たとえば、日中の作業が思うように進まない場合には、昼食後に短時間だけ昼寝をするのもよいでしょう。

いずれにしても、具体的な問題が何かを意識して、必要な対処を考えるようにすることが大切です。