こころトーク

2016.11.18

第60回 「姿勢と気分の関係」

いま、あなたはどのような姿勢をしているでしょうか。

ちょっと振り返ってみてください。

頭の位置、肩や背中の状態、力の入り具合など、体全体をチェックしてみてください。

頭が垂れ下がったり、背中が前に曲がったりしていないでしょうか。

もし姿勢がそのようになっていたとした場合、そのときの気分はどうでしょうか。

逆に、背筋が伸びて、その上に頭がバランス良く乗っていたとして、その場合の気分の状態はどうでしょうか。

おそらく、頭が垂れ下がっていて背中が前に曲がっているときには、気分は優れないでしょう。

背筋が伸びて頭がバランス良く乗っているときには、気持ちも同じようにぴんと張った感じになっているでしょう。

このように、姿勢と気分はとても密接に関係しています。

うつ病などで気分が沈み混んでいるときには、歩き方もいつもとは違ってくると言われています。

そのことについては、抑うつ状態の人の歩き方を調査した心理学者のヨハネス・ミシャラク先生の研究が有名です。

ミシャラク先生は、体に40個以上の反射マークをつけて3Dで歩行者の動きを調べました。

そうすると、抑うつ状態の人は、腕を動かさずに、前かがみになった体を左右に揺らしながらゆっくりと歩いていることがわかりました。

落ち込んでいるからそのような姿勢になるのでしょうか。

もちろん、そのように考えることができます。

しかし、それとはまったく逆の解釈もできます。

そのような歩き方をしたり、そのような姿勢をしたりしていると気持ちが沈み込んで来ているのではないかとも考えることができます。

じつは、このどちらの解釈も当たっているのです。

頭をたれて前かがみになって、しょんぼりとした姿勢で歩いていると、次第にこころの元気が失われてきます。

逆に、背筋をぴんと伸ばして歩くと、気持ちが前向きになってきます。

座っているときの姿勢も同じように気持ちに影響します。

皆さんも自分で試してみて、元気になる姿勢や動きを研究してみてはどうでしょうか。