こころトーク

2017.01.20

第69回 「好きこそものの上手なれ」

先日、女子柔道の舟久保遙香選手に松岡修造さんがインタビューをしているテレビ番組を見ました。

舟久保選手は、柔道女子57キロ級で今季全国選手権、全国高校総体、全日本ジュニア体重別選手権の個人高校3冠を達成した高校3年生です。

その番組を見て、「好きこそものの上手なれ」ということわざが頭に浮かんできました。

テレビからの情報ですが、舟久保選手は、以前は体が細く、まったく能力がないと考えられていたそうです。

それが変わったのは、膝を故障して柔道の稽古ができなくなったときです。

上半身を鍛えるしかないからでしょう、他の選手が稽古をしている間、ずっと鉄棒を使って懸垂を続けていたそうです。

稽古が続いている3時間の間ずっと懸垂をしていて、その数は1000回位にはなるといいます。

1000回というと気が遠くなるような数ですが、舟久保選手はごく普通の表情でその話をしていました。

1000回の懸垂が気にならないくらい、柔道に対する強い思い入れがあったのでしょう。

そして、そのトレーニングの結果、引きつける力が強くなって、「舟久保固め」と自分の名前がつけられるような強力な寝技をあみ出すまでになりました。

まさに「好きこそものの上手なれ」です。

私たちは生活する中でいろいろな問題に出会います。

柔道の稽古で膝を痛めるというのはまさにその典型です。

そのときに、「何でこんなことになるのだろう」と恨みたくなるでしょう。

「あのようなことをしなければ良かったのに」と自分を責めたくもなるでしょう。

しかし、そのように考えても、膝を故障したという現実は変わりません。

そのようなときでも、そのことに対する思い入れ、つまりそれが「好きだ」という思いが少しでもあれば、前に進んでいこうという気持ちになれます。

そして、懸垂であっても何であっても、そのときにできることに全力を尽くせば、それがその後に生きてきます。

いくらつらいことがあっても、あきらめないことです。

あきらめないためには、自分が好きなことを見つけて、そこに全力で取り組むことです。

とても良いインタビューでした。