こころトーク

2017.02.03

第71回 「マイナス思考を乗り越えよう」

トランプ大統領が就任して米国は大混乱のようですね。

先日は、トランプ大統領が、ニューヨークタイムス紙は偽のニュースを流すから廃刊になれば良いとツイートしたというニュースが流れました。

ニューヨークタイムス紙というのは米国でも有数の新聞ですが、今回は、そのニューヨークタイムス紙に掲載された認知行動療法に関するコラム記事を紹介します。

1月4日の記事ですが、今年はマイナス思考を乗り越えようというタイトルの記事が掲載されました。

だからといって、マイナスに考えないようにしようという内容ではありません。

その記事の中に引用されていた、認知療法の創始者アーロン・ベック博士の娘で、現在ベック研究所の所長を務めているジュディス・ベック博士のコメントからもそのことがよくわかります。

ジュディス・ベック博士によれば、私たちは、マイナスに考えないようにしようとすればするほど、私たちはマイナスに考えるようになるといいます。

そのことを実証したごく簡単な心理学の研究があります。

その実験の中で、「これから一分間、自由に考えてください。

でも、白いゾウのことだけは考えないでください」と言われます。

そうすると、どうしても「白いゾウ」のことが頭に浮かんできてしまいます。

私たちの心は天邪鬼(あまのじゃく)で、やめようとすればするほど、私たちはそれにとらわれてしまうようになるのです。

ですから、マイナスに考えないようにしようとすればするほど、その考えにとりつかれて落ち込んだり不安になったりするようになります。

それに、プラスにしてもマイナスにしても、何の根拠もなく考えが浮かんでくることはありません。

マイナスな考えが浮かんでくるときには、何か心配なことが起きている可能性があります。

ですから、その考えを否定するのではなく、まずはそれをきちんと受け止めなくてはなりません。

そのように現実をありのままに受け止めることを専門的には「アクセプタンス」と言います。

それには、本サイトでも動画で紹介しているマインドフルネスが役に立ちます。

そして、その上で問題があればその問題に対処していくようにすれば、より効率的に心の力を発揮できるようになります。

 

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