こころトーク

2017.02.10

第72回 「アクセルとブレーキ」

先日は長野市の医師会主催の講演会で話をさせていただきました。

毎年恒例の講演会で、800人以上の方が集まって話に耳を傾けていただいて、とても嬉しく思いました。

ただこの時期は、雪が降って交通が止まらないか、心配しながら開催することになります。

しかし、私はなぜか天気には自信があって「晴れ男」を自認しています。

今年も、曇りではありましたが雪は降りませんでした。

私は元来弱気な人間ですが、このように強気な考え方も悪くはありません。

以前の「こころトーク」で書いたように、ポジティブ感情は心のアクセルの働きをして、ネガティブ感情は心のブレーキの働きをします。

私たちは、この心のアクセルと心のブレーキを使い分けしながら生きていっています。

ここでは、上手な使い分けが大事です。

私の知人でずっと軽くブレーキを踏みながら、同時にアクセルを踏んで車の運転をしている極端に慎重な人がいました。

いつでも止まれるようにと考えていると言っていましたが、それだと逆に危なくて仕方ありません。

危険があればきちんとブレーキを踏み、先に進んでいける状態であればきちんとアクセルを踏む。

車を運転しているとき、私たちはそうした判断を、ほとんど意識しないでやっていますが、心も同じようにほとんど意識せずに、上手にアクセルとブレーキを使い分けているようです。

今回は講演の話から書き始めましたが、たとえば講演をするまえ、私は結構緊張しています。

だから、少しゆっくりした口調で話し始めるのですが、そうすることで聴衆と交流しながら講演をすることができるようになります。

そして、聴衆が私の方を向いて熱心に耳を傾けてくれていると、それが嬉しくて気持ちが高まってきます。

そうすると心のアクセルを踏む力が強くなって、講演がスムーズに進んでいくようになります。

こうした心のアクセルとブレーキのバランスは、勉強や試験、スポーツ、そして仕事でも同じように働きますし、同じように大切です。

毎日の生活の中でどのようにアクセルとブレーキを使い分けているか、ぜひ振り返ってみてください。