こころトーク

2017.03.17

第77回 「真面目なママほど自分を責めてしまう?」

うつ病が女性に多いという話をすると驚かれることがあります。

うつ病は男性の病気だと考えている人が多いからでしょう。

そう考えるのは、社会的には働いている人のうつ病が話題になることが多く、働いている人というと男性という昔ながらのイメージを持たれているからだと思います。

しかし、うつ病にかかる人の割合は女性が男性の2倍で、その意味でうつ病は女性の病気と言うことができます。

女性にうつ病が多い理由は、大きく3つあると考えられています。

それは、女性ホルモン、女性だからという社会的立場、そして問題への対処法の3つです。

女性ホルモンが変化すると、それに応じてこころの状態も変化します。

例えば、妊娠から出産にかけて女性ホルモンは大きく変化します。

そのために、気持ちが落ち込んだり不安になったりしやすくなります。

ところが、妊娠して子どもを授かるというおめでたいときに精神的に不安定になっていることが悪いことのように思えてきて、自分を責めようになる人が少なくありません。

真面目な人ほど、母親として不適格ではないかと考えるようになりやすいのです。

そのように大変な思いをして子育てをしていることが他の人から認められないと、辛さが増します。

子育てには気を遣います。

だから疲れて当たり前なのですが、自分も、そしてまわりの人たちも、女性だから子育てをするのは前という態度で接されると辛くなります。

次第にやりがいを感じられなくなり、こころが折れそうになってきます。

それに、悩みをかかえたとき、女性はいろいろ考えてしまいます。

一般に、男性は行動を通して、女性は考えを通して悩みに対処すると言われています。

しかし、こころが弱くなったときに考えていると、ますますマイナスな方向に考えが進んでいって、辛い気持ちだけが強くなってきます。

悲観的な考えに巻き込まれて、いつの間にかこころのエネルギーが失われていきます。

そうしたときには、思い切って気分転換をしてください。

子育てをしているときには、つい家に閉じこもりがちになります。

でも、そうしたときこそ、楽しいことややりがいのあることをするようにしてください。

行動を通して悩みを発散して、こころを元気にするように意識してください。

それと同時に、その悩みをきちんと夫など、信頼できる人たちに伝えることも大切です。

くれぐれも、一人で悩みを抱え込むことだけは避けるようにしてください。