先週、不安をシャボン玉にたとえた子ども向けの本について触れました。
その本の中で、怒りは、サーフィンの波乗りにたとえられています。
怒りは、こころの中で急激に高まります。
その怒りの波に巻き込まれないようにするためには、サーフィンで大きな波が来たときのように、その波に抗わずに、上手に波に乗ってやり過ごすことが大事だというのです。
そのためにどうすれば良いか、そのコツを今回は紹介しましょう。
それは、静かに立ち止まること(静止)、深く息をつくこと(深呼吸)、こころの中を振り返ること(内省)、適切な行動を選ぶこと(選択)の4ステップです。
少し説明してみましょう。
怒りは非常に強い感情です。
ですから、私たちは怒りの感情がわき起こってくると、その感情の波にまかせて行動に出てしまうことがよくあります。
しかし、怒りは非常に強い感情だけに、的外れの方向に行動してしまうことも少なくありません。
ですから、怒りを感じたときには、まず立ち止まって辺りを見回し、何が起きているかを確認するようにしてください。
行動するのはその後からで十分間に合います。
何が起きているかを確認するためには、気持ちを落ち着かせる必要があります。
それには、静かに深くゆっくり息をするようにしてください。
本サイト【ここトレ】のリラクゼーションの技法を使って、腹式呼吸をするようにすると良いでしょう。
その上で、自分のこころの中に浮かんでいる言葉をチェックします。
怒りの背景にある自動思考、つまりその時とっさに頭に浮かんだ考えをチェックしてください。
その時に、今目の前のことだけにとらわれずに、長い目で見たときにどのようなことが大事なのか、過去の体験で行かせることはないのかと言ったことを意識するようにすると良いでしょう。
その上で、すぐに反応するのではなく、長い目で見たときに自分にとって役に立つ行動を選ぶようにします。
このようにすれば、怒りの波にうまく乗れるようになってくるはずです。