こころトーク

2017.05.05

第84回 「『ゆっくりする時間』が元気のもとに」

ゴールデンウィークのまっただ中ですね。

皆さんは、どのように過ごしていらっしゃるでしょうか。

私は、今日は産業医のための研修会で講師を務めましたが、今年のゴールデンウィークは休みの日が多く、自宅でぼんやりと過ごしています。

このようにぼんやりする時間は私たちのこころにとってとても大切です。

毎日忙しくしていると、仕事や家事のことで頭がいっぱいになって、自分を見失いがちになります。

仕事や家事、勉強のことをあれこれ考えているうちに、自分のことがおろそかになってきます。

自分の人生の主役は自分のはずなのに、いつの間にか仕事や家事が主役になって、そのために自分が働かされているような感覚になってくるのです。

そうしたときに、ふっと自分を取り戻すことができる時間を持てると、こころが軽くなってきます。

とりわけゴールデンウィークは、4月の新年度を迎えて忙しくしていた人たちにとっては、自分を取り戻す良い機会になります。

もちろん、ゴールデンウィークだからといって休めない人もいるでしょう。

そうした人たちも、ちょっと自分を取り戻す時間を作るように工夫してはどうでしょうか。

静かに椅子に座って過ごす時間をもってもよいでしょう。

私は、ベッドの上で横になって、ぼんやりと時間を過ごすのが好きです。

そうすると、気持ちが静かになってきます。

なかなか気持ちが静かにならないときには、ゆっくりと腹式呼吸をしてはどうでしょうか。

頭の中でゆっくりと1から3まで数を数えながら、口から息を吐き出します。

次に、ゆっくりと1から3まで数を数えるあいだ、息を止めます。

そして次に、ゆっくりと1から3まで数を数えながら鼻から息を吸い込み、その後、ゆっくりと1から3まで数を数えるあいだ、息を止めます。

これは「ボックス法」と呼ばれる呼吸方法ですが、呼吸を続けるうちに次第に気持ちが楽になってきます。

そうしたら、過去にリラックスできた風景や場面をイメージしながら少し時間を過ごします。

私は、思春期に池の畔で夕日を見ていた場面を思い出すことが多いのですが、そうすると少しずつ自分らしさが戻ってきて、また忙しい毎日に戻っていくこころの力がわいてきます。
 

 

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