学校はそろそろ夏休みが始まるのでしょうか。
子どものいる家庭にとっては、家族揃って遊びに行くなど、楽しい計画を立てる時期だと思います。
仕事が忙しくていつもはすれ違うことが多かった父親も、子どもと顔を合わせることが多くなります。
もちろん、母親も、いままで以上に子どもと過ごす時間が増えます。
それはそれで嬉しいことのですが、その反面、気がかりなことも増えてきます。
友だちと楽しそうに遊んでいる子どもを見ていると、宿題はきちんとやっているのか気になります。
外で遊んで汚れた洋服を脱ぎ散らしているのを見ると、怒りたくなります。
一緒に過ごす時間が多くなると、それだけ問題が目に入ってきます。
そうしたときに気をつけてほしいのが、以前にも紹介したことがある「why questionではなくhow questionを!」という教えです。
私たちは、良くない行動を目にすると、「どうしてそんなことをするの」と言ってしまいがちです。
問題があるとき、私たちは原因を見つけて対処しようとする傾向があります。
「原因がわかれば問題を解決できる」というのは、いかにももっともな考えのように思えます。
ですから、良くない行動も、どうしてそのような行動をしたのか、その原因や理由に気づければ行動を変えるだろうと考えるのでしょう。
しかし、多くの場合、良くない行動にはっきりした理由はありません。
ただ怠けているだけのこともあります。
そうしたときに「どうしてwhy」と聞かれても答えようがありません。
責められたと感じて反発するか引きこもるかだけです。
そうしたときには、「なぜ」「どうして」というwhy questionではなく、対応策を考えるhow quesitonを使うようにした方が効果的です。
どのようにしてそうなったのか、その問題に対してどのように対応すれば良いのかについて、一緒に考えるようにするのです。
もちろんそのときには、そのことで親がどのような気持ちになり、どのようなことを心配しているかを優しく伝えるようにします。
そうすれば、子どももちょっと立ち止まって、どうすれば良いか考えようとするようになるでしょう。