こころトーク

2017.11.03

第110回 「音声で届ける『10のレッスン』」

先月のことになりますが、「こころのスキルアップ・トレーニング」の運営会社「ウーマンウェーブ」社の岡村季子社長から、中国の音声プラットフォームの日本版「シマラヤジャパン」の担当者の方を紹介していただきました。

「シマラヤ」は、本の朗読や講演、エンターテインメントの音声をアップして聴くことができるようにしていて、中国では4億人の会員がいて、初の海外進出先として日本を選んだという説明を受けました。

プラットフォームは「コメディ」「オーディオドラマ」「ビジネス・経済」などのコーナーに別れているのですが、そのなかの「教える・学ぶ」のコーナーに私の講演や朗読をアップしてはどうかと誘っていただきました。

そこで、先日行われた一般の方向けの「こころを元気にする10のレッスン」と題した1時間半の講演会を録音してみました。

「10のレッスン」は、これまで私が認知行動療法の考え方をもとに「こころトーク」や講演でお伝えしてきたものをまとめたもので、今回はそれを簡単に紹介してみましょう。

講演では、最初に認知行動療法の考え方をわかりやすく紹介したうえで、適度のストレスはパフォーマンスを上げるために必要だという話をします(ストレスを味方にしましょう)。

そして、自分の弱みを強みに変えるヒントについて話し(自分の強みを生かしましょう)、「出来た」と感じられる体験の積み重ねの大切さを伝えます(できた感を大切にしましょう)。

もちろん認知行動療法をもとに話していますから、しなやかな考え方を身につけるヒントや(しなやかに考えましょう)、問題解決のヒント(しなやかに問題に取り組みましょう)についても語っています。

問題に取り組むときには他の人からの手助けが役に立つこと(一人で頑張りすぎないようにしましょう)や、欠点や問題があるからといっていたずらに自分を責めすぎないこと(こころに寄り添いましょう)の大切さにも触れています。

少しだけでも良いので、忙しいなかに自分を取り戻せる時間や空間を持って(自分のための時間をもちましょう)、規則正しい睡眠や食事など、自分の生活を整えること(自分に優しい生活を送りましょう)が大事だということも伝えています。

そして最後に、笑顔と夢がこころの力を生み出すこと(笑顔と夢を大切にしましょう)を強調して講演を終わります。

今後は、他のコンテンツも増やしていく予定になっています。

来年(2018年)の3月までは無料で提供されるということですので、お時間が許す方は聴いてみてください。

■大野裕「ヒマラヤ」アルバム
http://m.himalaya.fm/59020/album/101193

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◆大野裕先生講演会情報
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長野うつ病市民公開講座
「こころを元気にする10のレッスン」
日時:2017年11月5日(日)10:30~12:00
会場:ホテル国際21 3F千歳の間
●詳細や申込み方法については、下記URLリンク先をご覧ください。
http://goo.gl/iszPEM

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