こころトーク

2017.11.24

第113回 「笑いの持つパワー」

先月大阪で開催された日本ストレス学会の学術総会で「笑いとストレス」と題した大平哲也先生の特別講演を聴きました。

笑いをテーマにしているだけあって、リラックスした雰囲気で話が進んでいきます。

大平先生は、日本で最初の「引きこもり」は天照大神(あまてらすおおみかみ)だったと大胆な話をされます。

天照大神が、乱暴者の神、スサノオノミコトの行状に怯えて天岩戸の奥に引きこもることになったということは誰でも知っています。

それだけ悩みが大きかったのでしょう。

その天照大神を引きこもりから解放したのが笑いでした。

知恵の神オモイカネの提案で、神々は天岩戸の外でが踊り笑い、それを耳にした天照大神が不思議に思って天岩戸を少し開けたことをきっかけに、天照大神の引きこもりは終わりを迎えます。

このように、笑いには人の心を和らげ、好奇心など本来持っているこころの動きを取り戻す働きがあると大平先生は話します。

笑いが生まれるところにいると緊張が解けますし、その場にいる人たちの心のつながりが生まれます。

その笑いの効用を意識的に使っているひとつが、シンクロナイズドスイミングの選手たちだと私は考えています。

テレビで観ていると、シンクロナイズドスイミングの選手は、会場に入っていくときに満面の笑みを浮かべています。

演技をする前ですから、ひどく緊張しているはずです。

それなのになぜあのような笑顔になれるのか、私は不思議に思っていたのですが、ある本に、選手たちが意識的に笑顔を作っているのだと書いてありました。

プレッシャーに押しつぶされそうになったときに、笑顔を作ることで、選手たちは緊張を和らげ、本来の力を発揮できるようにしているというのです。

その文章を読んで、私はなるほどと思いました。

無理にでも笑顔を作れば気持ちや考えがポジティブになって、緊張が和らいできます。

背筋を伸ばして前を向いて歩くようにすれば、気持ちが前向きになってきます。

まさに「笑う門には福来たる」です。

いろいろな場面で笑顔のパワーを使いたいものです。
 

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