こころトーク

2017.12.15

第116回 「気持ちが伝わる『みかんていいな』」

先週、私が中学高校時代を過ごした愛媛県の松山市に行ったことを書きました。

愛媛県といえばミカンの産地で知られています。

個々の種類毎にみれば必ずしも日本一ではないそうですが、柑橘類全体の出荷量では日本一だそうです。 

そのために、松山で水道の蛇口をひねるとミカンジュースが出てくると言われたりします。

もちろんそのようなことはないのですが、松山空港には蛇口からミカンジュースが出ているオブジェがありますし、今回泊まったビジネスホテルの朝食会場ではジュースの注ぎ口が蛇口になっていました。 

こうしたことから、私は講演で「みかんていいな」について話しをするときに、愛媛県のこぼれ話をすることがよくあります。

「みかんていいな」については、これまで紹介したことがありますが、自分の考えをきちんと伝えるときの4つのコツの頭文字を取った表現です。 

最初の“み”は、 “見える事実を伝える”ということを意味しています。 
事実を伝えれば、話の背景になっている事情がよくわかります。

次の“かん”は、自分が感じている気持ちです。 
それによって、自分の気持ちを伝えることができます。 

事実ばかり伝えると,どうしても話が堅くなってきます。

一方で、気持ちばかり表現していると、話が感情的になりすぎます。 

事実と気持ち、それぞれを伝えることで知と情のバランスがとれ、その上で自分の考えを表現すると、それがよく相手に伝わります。 

松山といえば小説『坊ちゃん』でも知られていますが、その作者の夏目漱石は小説『草枕』の冒頭で「知に働けば角が立つ、情に棹させば流される」と書いています。

私は、「み・かん」の話しをするときに、この漱石の表現を紹介することがあります。 

これは私なりの解釈ですが、知的に事実だけを伝えようとすると関係がギクシャクします。 

話の途中で感情的になってもうまくいきません。

そうしたときに知と情をバランス良く表現できれば、自分の提案(“てい”あん)が受け入れられやすくなり、人間関係も良くなってきます。 

もちろん、いくら知と情をバランスよく話しても、相手にとっては受け入れられない提案もあります。 

そこで否(“いな”)と拒否されたときには、その時点で代案を出すようにすると良いでしょう。

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■講演情報
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「こころの力を引き出す10のヒント」
日時 : 2018年1月6日(土)14時~16時
講師 : 大野裕
会場 : 七生公会堂(東京都日野市)

お申込み・お問い合わせは下記URLリンク先をご覧ください
https://www.city.hino.lg.jp/news/index.cfm/detail.198.152817.html
 

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