こころトーク

2018.01.19

第121回 「気持ちを落ち着ける『3つのステップ』」

気持ちが動揺したとき、私たちはどのようにその気持ちを落ち着かせているのでしょうか。

スマートウェルネスコミュニティ(SWC)協議会の集まりで話をする機会を与えられて、あらためてこのことを考えてみました。

SWC協議会というのは、専門家や企業、自治体が協力して全国各地のコミュニティで健康な人を増やすことを目的とした集まりです。

そのなかで、体の健康はもちろん、こころの健康にも目を向けようということになりました。

そこで、いろいろと考えてみたのですが、どのような気持ちであっても、私たちはだいたい3つのステップで気持ちを落ち着けているように思います。

それは、(1)気持ちや体の変調に気づく、(2)一息入れて自分を取り戻す、(3)自分の考えを振り返って、自分が望む現実に近づけるように工夫をするというものです。

まず、「(1)気持ちや体の変調に気づく」ですが、これまで何度か書いてきたように、気持ちや体の変調というのは、何か問題が起きている可能性があるというこころや体の警報(アラーム)です。

ですから、警報(アラーム)がなったときには、ちょっと立ち止まって、現実に何か問題が起きていないかどうかを確認することが大切です。

こうしたときに、「まだ頑張れる」と考えて無理をすると、こころや体の不調が強くなってくる可能性がありますので、注意が必要です。

ただ、気持ちの動揺が大きいと、こころが気持ちに押し流されてしまって、冷静に現実を見ることができません。

そこで「(2)一息入れて自分を取り戻す」必要があります。

過去のことをクヨクヨと思い悩むのではなく、将来のことをあれこれ考えて不安になるのではなく、いま自分が置かれている現実に目を向けて、自分に何ができるか考えられるこころの状態を作り出します。

自分に何ができるかを考えられるようになるためには、自分が何に困っているかに気づく必要があります。

そのステップが、「(3)自分の考えを振り返って、自分が望む現実に近づけるように工夫をする」です。

気持ちが動揺したときに頭をよぎった考えにヒントが隠されているという、まさに認知行動療法の基本とも言えるステップです。

このそれぞれのステップでどのようなことをするかについては、次回に説明します。
 

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