こころトーク

2018.02.16

第125回 「内容よりも『書き込む』からスタート」

前回書きましたが、「こころのスキルアップ・トレーニング」サイトの「かんたんコラム」や「こころが晴れるコラム」は、気持ちが動揺したとき、その気持ちに影響している考えを整理するのに役立てていただくためのものです。

ですから、必ずしもきれいに書き込む必要はないのですが、このようなコラムに書き込むとなると、きちんと書かないといけないと考えて身構えてしまう人が少なくありません。

感情と考えを切り分けて、感情に影響している考えをきちんと書き出さないといけないと考えてしまいがちです。

そのように考えると、書き込むこと自体が負担になって、なかなかコラムに手がつきにくくなります。

しかし、気持ちが動揺して考えがまとまらないときに使うものですから、そうそうきちんと書くことはできないだろうと思います。

きちんときれいに書けるようだったら、書き出す必要がないとさえ言えます。

そのとき大事なのは、内容よりも、書き込むという行為です。

気持ちが動揺したときに、書き込むという行為をすることで、少し冷静になることができます。

“気ぞらし”という専門用語があります。

それは、気持ちが動揺しているときに、他のことに気持ちを向けることで、動揺している現実からちょっと距離を置いて気持ちを落ち着ける方法のことです。

コラムに書き込むことにも“気ぞらし”の効果があります。

書くことに関心が向くために、いくらか気持ちが冷静になって、自分を取り戻すことができるようになるのです。

それに、書き込むことで、自分から距離を置いて、自分の考えを眺めることができるようになります。

頭の中だけで考えていると、考えだけが空回りしやすくなります。

専門的には“反すう”と呼びますが、悩んでいるときには、同じようなことをあれこれ思い悩んでいることがよくあります。

そうしたときに、紙に書き込むにしても、スマホやPCに打ち込むにしても、そうすることで考えを整理することができます。

書くという行動をすることで、考えすぎをストップさせるのです。

ですから、気持ちが動揺したときには、簡単にでも何かに書き出してみると、気持ちが落ち着いてくることがよくあります。

◎こころのスキルアップ・トレーニング
http://cbtjp.net/