こころトーク

2018.03.30

第131回 「考えを止めて先に進みたいときに」

つい先日、私が運営する認知行動療法活用サイト「こころのスキルアップ・トレーニング」の会員の方から、「こころが晴れるコラム(7コラム)」をどのようなときに使ったら良いかという質問をいただきました。

また、先週末に開催された双極性障害を持つ人を中心とした集まり「ノーチラス会」が日本うつ病学会と共催した「双極性障害フォーラム」で講演したときにも同様の質問が出ました。

それに対して私は、気持ちが動揺したときに自己チェックの手段として使っていただくのが良いという趣旨の返事をしました。

認知行動療法の特徴は、自分が意識していない瞬間の考えや行動を意識することで問題に適切に対処する力を育てるところにあります。

落ち込んだり不安になったりして苦しくなるのは、そうした瞬間的な考えや行動のために問題解決できなくなっていることが多いためだという理解がその基礎にあります。

物事がうまくいかないときに、「自分には何の力もない」とか「もうダメだ」とか、瞬間的に考えてあきらめてしまうと、その問題を解決するための工夫を考えることができなくなります。

これは、考えが問題解決を妨げる例です。

そのまま問題から目をそらして手をつけないと、「どうすることもできない」という考えが強くなって、それ以上先に進もうという意欲がなくなってきます。

これは、行動(回避行動)が問題解決を妨げる例です。

このように、気持ちがつらくなっていくときには、そのときのとっさの考えや行動が問題解決の邪魔をしているのです。

そうしたときにちょっと立ち止まって、自分の考えや行動を振り返って、それが現実的な判断によるものかどうかを考えてみると、もっと良い対応ができるようになってきます。

そのひとつの手段として、「こころが晴れるコラム(7コラム)」などのコラムに書き込む方法が役に立ちます。

このように自己チェックする方法は、大きく道を踏み外さないためにいろいろな場面で使えます。

いろいろな場面で私たちがしている瞬間的な判断は間違うことが多いことはよく知られています。

「こころが晴れるコラム(7コラム)」を使って、うまくいっていないと感じたときに自分を振り返る習慣が身につけば、こころが元気になるだけでなく、日常生活での失敗も防げるようになってきます。

——————————————
★「マイあさラジオ」大野先生出演回をネットで聞こう!
——————————————

11月に「心のバランスを取り戻そう」をテーマに大野先生がご出演された
「NHKマイあさラジオ」健康ライフが、
アンコール企画として再放送されました。

早朝放送で聞き逃したという方もご安心ください!
4月初旬まで公式サイト上で聞くことが可能です。

▼NHKマイあさラジオ公式サイトで聞く
http://www4.nhk.or.jp/r-asa/337/