こころトーク

2018.04.06

第132回 「いろいろな場面で役立つ脱・グルグル思考法」

先月、私の仲間が“反すう”をコントロールする認知行動療法の専門家のワトキンス先生をイギリスから招聘(しょうへい)して研修会を開催しました。

私は時間的な余裕がなくて少しだけ顔を出しただけですが、ロールプレイを多用した有意義な研修でした。

ところで、“反すう”という言葉を聞いて、その意味がわかる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

牛の“反すう”については知っているが、認知行動療法の“反すう”というのはどのようなものだろうと疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。

牛の“反すう”というのは、口の中で咀嚼した食べ物を胃に送り、それをまた口に戻して咀嚼するということを繰り返す行為です。

同じように、頭の中でグルグルと同じことを繰り返し考えることを、認知行動療法では“反すう”と呼びます。

困ったことに直面したときに、その問題を解決したいと思っていろいろな角度から考えてみることは必要です。

しかし、落ち込んでいるときや不安になっているときには、同じことを繰り返し考えて、先に進めなくなっていることが少なくありません。

昔から言われている「下手な考え、休むに似たり」です。

そうしたことが起きていると気づいたときには、ちょっと立ち止まって自分の考えを再点検してみる必要があります。

実際に休んでみるのです。

そうすると、新しいアイディアが浮かんでくることが少なくありません。

そう言われても、そう簡単にはいかないと考える方がいらっしゃるかもしれません。

最初に紹介した研修会では、そうしたときには、why modeからhow modeに切り替えるのが良いと教えていました。

why(なぜ)と原因を考えるのではなく、how(どのように)すれば良いかを考えるようにするのです。

そうすると、“反すう”のグルグル思考から抜け出して、新しい解決策が浮かんできやすくなるというのです。

私はよく、「原因探しではなく、手立て探しを」と言うのですが、why modeからhow modeへの切り替えは、いろいろな場面で使えます。

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