こころトーク

2018.05.04

第136回 「体を動かす以外にもある! 気持ちを切り替える方法」

先週は、考え込んだときに体を動かして考えるのをやめ、気持ちを軽くする方法を紹介しました。

しかし、気持ちが落ち込んでいるときには、ちょっと動くだけでエネルギーがきれてしまって、それ以上何かをしようという気力がわかなくなることがよくあります。

そうすると、結局何もできなかったと自分を責める考えが頭に浮かんできて、ますますつらくなってきます。

そのようなときには、体を動かして気持ちを切りかえる方法ではなく、これまでの良かったことを思い出して気持ちを切り替える方法を使ってみると良いでしょう。

それも、時間を忘れるような楽しい出来事です。

専門的には“没頭体験”というのですが、そのときのことを、できるだけ具体的に、ビデオでそのシーンを見ているかのように思い出すようにするのです。

ひとつ例を挙げてみましょう。

信頼できる親しい人と話していて、いつの間にか時間が過ぎていたという体験はないでしょうか。

もしそうしたことがあれば、そのときのことを細かくイメージしてみてください。

誰と話していたのでしょうか。

何時ころのことだったでしょうか。

場所はどこでしょう。

そのときの風景を細かく思い出すようにしてください。

まわりには何が置いてあったでしょうか。

もちろん話した内容も大事です。

どのような話をしたのでしょう。

できるだけ細かく丁寧に話の内容を思い出すようにしてください。

あなたの話を聞いているときの相手の人の表情や、相手の人の言葉も思い出すようにしてください。

このようにそのときのことを振り返っていると、次第にその場面にいるかのような気持ちになってきます。

そのときの楽しく温かい感情が心の中によみがえってきます。

そうすると、そのときまでのつらかった気持ちが少しずつ溶けていきます。

今度考え込むようなことがあれば、ぜひ試してみてください。
 

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