こころトーク

2018.11.02

第162回 「「好奇心」と認知行動療法」

前回も紹介したベック・インスティテュート・サミットでは、フリードバーグ先生の講演が笑いを誘っていました。

フリードバーグ先生は、子どもの認知行動療法の専門家で、「好奇心」をキーワードに話をしました。

子どもには認知行動療法と言ってもピンときません。

そうした子どもたちに興味を持って治療に参加してもらうためには「好奇心」を刺激することが大事だと、フリードバーグ先生は言います。

緊張したときにはゆっくりと呼吸するようにするとよいということを子ども教えるときには、シャボン玉を使って説明するそうです。

石けん水につけた後の小さい輪に息を吹きかけるとたくさんのシャボン玉ができるおもちゃがありますが、それを使って息の仕方を教えるといいます。

小さい輪に強く息を吹きかけるとシャボン玉はできません。

シャボン玉を作るには、ゆっくり静かに息を吹きかけなくてはなりません。

緊張したときにはそのように息をするとよいと教えると、子どもにもよく伝わります。

シャボン玉を実際に作りながら実演する発表を聞いて、たしかにこのようにすれば子どもも呼吸法に興味を持って耳を傾けるだろうと思いました。

そもそも、認知行動療法は好奇心を大事にするアプローチです。

何か困ったとことが起きたとき、目に入ってきた一部のことにとらわれてしまうと問題に上手に対処できなくなります。

こうに違いないと決めつけたり、こうすると良いはずだと思い込んだりするために、しなやかに考えたり行動したりできなくなるのです。

そのようなときに、ひと息入れて冷静に現実に目を向けることができれば、それまで見えていなかったものが目に入ってくるようになります。

このようにして多くの情報が入ってくれば、的確な判断ができるようになりますし、問題解決に向けての行動も取れるようになります。

このように、とっさの判断に縛られないで、今何が起きているのか、他に何か手立てはないのか、好奇心を持って考えて見ようというのが認知行動療法です。

認知行動療法では、考え方や行動の仕方に目を向けて修正していきますが、考えを変えないと行けないと考えすぎると、かえって発想がかたくなってしまいます。

好奇心を大事にしながら、自然な形で、自分に起きていることや自分の力に目を向けることができれば、いろいろな問題に上手に対処できるようになってくるでしょう。

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■大野先生講演情報
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【1】秋田ふきのとう県民運動大会
「認知行動療法を使ってこころを元気にする」ほか
日時 : 2018年11月28日(水) 13時半~16時20分
会場 : 秋田県生涯学習センター 3階講堂
詳細はこちら→ http://www.fuki-no-tou.net/

【2】「こころを軽くする3つのステップ」
日時 : 2018年12月2日(日) 14時~16時(開場:13時半)
会場 : 千葉県白井市保健福祉センター2F検診室
問い合わせ先:千葉いのちの電話事務局(043-222-4416)
   メール:ll-chiba@chiba-inochi.jp

【3】「こころを軽くする3つのステップ」
日時 : 2018年12月8日(土) 10時~12時(開場:9時半)
会場 : 千葉県山武市役所3階 大会議室
詳細はこちら→ https://www.pref.chiba.lg.jp/kenzu/kokoro/koukaikouenkai301208.html