こころトーク

2019.01.18

第173回 「ストレス対処に役立つ認知行動療法の考え方」

しばらく前に、「こころのスキルアップ・トレーニング(ここトレ)」会員用トップページの最後に、「認知行動療法を自己学習したい方のために」と「『ここトレ』をカウンセリングで利用する専門家の方のために」のコーナーを新たに設置しました。

このコーナーを作った直接のきっかけは、本サイト「ここトレ」をうつ病を体験している方の治療の使ったところ、サイトを使わない場合とほぼ同じか、それ以上の効果が得られることが分かったからです。

「ここトレ」サイトは、もちろん、治療目的のためのものではありません。

うつ病や不安症などの精神疾患の治療は、きちんと医療機関を受診して医師の指導の下で行う必要があります。

認知行動療法を治療のために使う場合も、同じように医療機関で受ける必要があります。

しかし、認知行動療法の考え方を毎日のストレスに対処するために使うことはできます。

認知行動療法は、常識の精神療法(心理療法、カウンセリング)と言われるように、私たちが毎日の生活のなかで、上手にストレスに対処し、さらにはストレスを活かしています。

ですから、そのコツを身につけることができれば、ストレスに対応できるようになります。

そうは言っても、認知行動療法の考え方をどのように身に付ければ良いかわらないという方もいらっしゃいます。

そうした方たちの役に立つウェブサイトを作りたいと考え、運営会社や開発会社にボランティア的に協力してもらって、10年近く前にこのサイトができました。

その後、動画やテキストなど、コンテンツを増やしていきました。

ですから、本サイトはあくまでも学習用のためのものなのですが、何年か前に、「ここトレ」を使ったうつ病の治療の効果の研究ができないだろうかという意見があり、治療用のマニュアルを作り、その治療効果についての研究を始めました。

その結果、抗うつ薬で十分な効果が得られなかった人に、専門家の指導のもとで「ここトレ」を使うと治療的な効果が期待できることがわかりました。

その研究の内容は、以下の共同通信の報道にわかりやすく紹介されています。

●IT併用、短期間で効果 うつの認知行動療法
https://www.47news.jp/3027653.html

このように、専門家と一緒に「ここトレ」を使うと治療にも役立つことがわかったことで、専門家の方々に利用していただきやすくするために、研究で使ったプログラムをサイトにアップすることにしました。

この治療法の研修の様子は、一般社団法人認知行動療法研修開発センター(CBTT)のホームページのeラーニングのコーナーにアップされています(https://cbtt.jp/videolist/)。

CBTTの会員登録(無料)をすればその内容を観ることができますので、専門家の方はご覧いただいて、治療に活用していただければと思います。

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