こころトーク

2019.01.25

第174回 「つらいとき、こんな言葉を使っていませんか?」

先週、専門家が「こころのスキルアップ・トレーニング(ここトレ)」サイトを治療面接の中で使うことで治療効果を上げた研究成果について紹介しました。

もちろん、ここトレサイトは治療目的ではなく、認知行動療法の考え方を知って毎日のこころの疲れを取っていただくことを目的に提供しているものです。

以前に、そのようにサイトを使うことで気持ちが軽くなるかどうかを調査したことがあります。

そのひとつ、ガラケー時代に運営していたここトレの前身、「うつ・不安に効く.com」を使った調査から、毎日の生活に生かせる心構えのコツが分かりました。

それは、“決めつけ言葉に注意する”ことと、“今に目を向ける”ことの二つです。

そのときの調査では、コラム法と呼ばれる「認知再構成法:考えを切りかえバランスを取る練習」について調べてみました。

そうすると、夜に使われることが多いことが分かりました。

おそらく、夜一人になったときに、ストレスを感じた昼間の出来事を思い出して、気持ちを整理しようとする人が多いのでしょうか。

嬉しいことに、利用者のかなりの方がそれで気持ちが楽になっていることもわかりました。

その人たちの考えの特徴をみてみると、悩んでいるときには「決めつけ言葉」を使っていることが分かりました。

「決めつけ言葉」というのは、「いつも」「絶対」「きっと」「どうせ」「やはり」といった、一方的に決めつけるような言葉です。

こうした言葉は、新しい状況に直面したときにとっさの判断をするにはとても役に立ちます。

しかし、そのように決めつけてしまうと、何がうまくいっていて、何が問題なのか、丁寧に考えることができません。

その結果、すべてが問題のように思えてきて、とうてい自分の手には負えないと考えるようにさえなります。

それでは、本来持っている力を発揮することができません。

ですから、ストレスを感じたときには、ひと息入れて冷静になって、もう一度現実に目を向け、こうした決めつけ言葉がこころの中に浮かんでいないかどうかチェックして、何が問題なのかを具体的に考えてみてください。

そのときに、本サイトで紹介している方法が役に立つはずです。

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■大野先生講演情報
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「ストレスを味方にする4つのステップ」
日時:2019年2月11日(月・祝) 14時~16時(開場:13時半)
会場:七生公会堂(東京都日野市)
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http://www.city.hino.lg.jp/kurashi/sumai/hikikomori/1009712/1010606.html