こころトーク

2019.02.15

第177回 「自分の考え方の特徴、気づいていますか?」

「ここトレ」サイト(https://www.cbtjp.net/)のなかに「こころのクセテスト」のコーナーがあります。

すぐに結論を出してしまうそそっかしい考え方や、何でもきちんとしないと気がすまない完璧主義の考え方、「こうすべきだ」と自分を縛ってしまう考え方など、極端な考えの例が提示されていて、自分の特徴的な考え方が分かるようになっています。

ただ、「こころのクセ」と書くと、こうした考え方が良くないと思う人がいますが、そうではありません。

たしかに、こうした考え方が極端になると、気持ちがつらくなってくるので、気をつけるようにした方が良いでしょう。

行動する前に「どうせダメだ」と考えてあきらめたり、少しでもうまくいかないことがあると「もうダメだ」と決めつけてガッカリ落ち込んだり、ひとつの考えにこだわって他の可能性を考えられなくなったりすると、そこから先に進めなくなります。

こうした考えに縛られるとつらくなるのはたしかです。

しかし、そうした考え方がすべて悪いかというと決してそんなことはありません。 

先を読むからこそ、いろいろと準備をすることができます。

良くない可能性を想定して、それを防ぐ手立てをあらかじめ考えておくことができます。

完璧主義の人は仕事をきちんと進めるので、一緒に仕事をしていて安心感があります。

ひとつの考えにこだわる人は、そのときどきの意見や出来事に左右されない安定感があります。

こうした考え方のクセというのは、使い方によって良い形で働くこともあれば、自分の足を引っ張ることもあるのです。

しかも、いつもそのような考え方をする傾向がある人でなくても、とっさにこうした考え方になることがよくあります。

思いがけない出来事に出合ったとき、それも良くない可能性がある出来事の場合には、とっさに極端でパターン化した判断をするものです。

細かく考えるより、パターン化してざっくりと考える方が簡単だからです。

その方が早く行動に移ることができます。

ひとつの考えをしっかり守り続けることも大切です。

こうした極端な考えは、とっさの判断をして行動していくときにはとても大切なのです。

しかし、その後もその考えに縛られてしまうと、現実に目を向けながら柔軟にストレス状況に対応できなくなってくるので、そのことだけは注意しておきましょう。

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■大野先生講演情報
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・会場 : AP市ヶ谷(都内・市ヶ谷駅徒歩1分)
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https://www.jcptd.jp/entry_detail.php?id=32

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