こころトーク

2019.08.23

第204回 「仲間との協力と継続が自分自身も生かす」

来週末、日本認知療法・認知行動療法学会の第19回学術集会が東京の赤坂で開催されます。

最初に京都で開催したときには会員が100人あまりの小さい学会でしたが、今では会員が2000人近くにまでなりました。

多くの関係者が力を合わせてここまで大きくなったことを考えると、仲間の協力と活動の継続の力を感じます。

じつは、私は、この学会が始まる前にも認知行動療法に関心がある人たちと一緒に研究会のようなものを立ち上げていました。

しかし、私はこうした組織のマネジメントが苦手で、そのまま消滅してしまいそうになっていました。

こうした組織を運営するためには、関係者にこまめに連絡をしたりする必要があるのですが、緻密さに欠ける私は、忙しかったこともあって連絡が滞りがちになっていました。

そうすると、当然のことながら、組織は立ちゆかなくなります。

あきらめに似た気持ちが少し出てきたときに、全国で認知行動療法に関心を持っている人たちが集まって学会を作ろうという話になったのです。

その後も、運営資金が底をつきそうになるなど、いろいろと問題はありましたが、仲間と一緒に活動を続けることでここまで続けてくることができ、会員数も増えてきました。

お互いに頼り合い助け合い、あきらめないで行動することで自分を生かすことができるということをこのコラムでも書いてきましたが、この学会でも同じことを感じています。

さて、今回は、大会長の岡田佳詠さんが看護師ということもあって、多彩な職種の人たちが参加しているのが特色になっています。

認知行動療法というと医師や心理士が行うという思い込みのようなものがあるのですが、看護師や作業療法士、精神保健福祉士、理学療法士、薬剤師、教師など実にさまざまな領域の人たちがそれぞれの立場で認知行動療法を使った活動していて、そうした活動についても発表される予定になっています。

このように多くの立場の方が参加していただけるようになったのも、嬉しいことです。

また、今回は、認知行動療法の創始者のアーロン・ベック博士の娘でベック研究所所長のジュディス・ベック博士のビデオ講演もあります。

忙しいジュディス・ベック博士が、この学会のために撮影してくれたものです。

ビデオを観た後に、私が担当になって会場の参加者とディスカッションをすることになっていて、これもまた楽しみです。

私は8月31日の市民公開講座でも話をすることになっていて、事前予約のいらない無料講演会ですので、時間のある方はどうぞいらしてください。

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■大野先生講演情報
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◎第19回日本認知療法・認知行動療法学会
「市民公開講座:心を元気にする認知行動療法のエッセンス」
日時:2019年8月31日(土)14:00~15:00
会場:国際医療福祉大学東京赤坂キャンパス
●詳細や申込み方法については、下記URLリンク先をご覧ください。
https://jact2019.umin.jp/pdf/shimin.pdf

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