こころトーク

2019.09.20

第208回 「リカバリーの中心的な考え方『アスピレーション』とは?」

お礼とご報告があります。

前回の「こころトーク」でお願いしたリカバリーフォーラムのクラウドファンディングは、みなさんのご協力のおかげで無事に目標額に達したと連絡がありました。

フォーラムを主催しているNPOコンボの理事を務めている私にとっても、とても嬉しい結果です。

ご協力いただいた方々に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

さて、私は先週、認知行動療法の創始者アーロン・ベック先生ゆかりの専門家の集まりBeck Institute Excellence Summitに出席してきました。

そのときの写真を私のツイッターやフェイスブックにアップしましたのでご覧になったかたもいらっしゃるかもしれません。

その写真で私の後ろに立っていたのが、ベック先生と一緒にはじめてうつ病の認知行動療法の効果研究をしたジョン・ラッシュ先生です。

たまたま私と同じテーブルだったのでいろいろと話をする機会がありました。

その話題の中心はリカバリーでした。

今回の集まりのメインテーマのひとつがリカバリーを目指す認知行動療法だったからです。

クラウドファンディングに通じるテーマでもあります。

ラッシュ先生は薬物療法の領域でも世界をリードする研究者ですが、「薬物療法は問題解決の助けになるが、問題を解決するわけではない」と言っていました。

問題を解決するのは薬ではなく人間だという意味です。

そのときに役に立つのが認知行動療法だと彼は言います。

症状の有無にかかわらず自分らしさを取り戻すリカバリーの考え方ですが、そこで中心的な役割を果たすのがアスピレーションです。

日本語にすると、情熱、希望、夢といった意味です。

私たちは誰も、問題に直面すると、その問題に目を奪われて全体を見ることができなくなります。

そうすると精神的にも現実的にも行きづまってしまいます。

そうしたときに、本来自分が求めていた希望や夢を思い起こすことができれば、先に進んでいこうとする気持ちがわいてきます。

アスピレーションは、そのエネルギー源になる考え方だと思いました。

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