こころトーク

2019.11.22

第217回 「睡眠改善のヒントは朝にあり」

先週も書きましたが、私たちは基本的に眠りベタです。

原始時代、私たちの祖先は、ちょっとした物音でも目を覚まして危険に反応して生き延びてきたと考えられます。

少しでも危険が迫っている可能性があるときにのんびり寝ていた祖先は、きっと動物に襲われて生き延びることができなかったはずです。

そのような敏感さが身についている私たちですから、そう簡単に眠ることはできません。

そう考えると、動物に襲われる物理的な危険がなくても、心理的な危険がいたるところにある今の時代、不眠に悩む人が多いのも理解できます。

だからこそ、夜になったらできるだけリラックスして、肉体的にも心理的にもゆっくりした時間を過ごすことが大切なのです。

仕事や家庭のことなど、いろいろ気になる問題は置いておいて、好きなこと、それもあまり興奮しないようなことをして時間を過ごすようにします。

どうしても気になるようなら、簡単に問題をメモ書きしておいて、翌日に見返すようにすると良いでしょう。

さて、今でも、床に入る時間を決めたり、早めに床に入ったり決まった時間に眠るようにする人がいますが、これはお勧めできません。

まず、早めに床に入ることですが、いつも眠りに入っている時間の前は、覚醒度が高くなっていることがわかっています。

そのために“睡眠禁止ゾーン”と呼ばれたりするのですが、いつも眠りに入っている時間の2時間前は一番目が冴えている時間帯なのです。

そのような時間に寝ようとしても、なかなかうまくいきません。

また、決まった時間に眠りに入ろうとするのも好ましくありません。

時間が来たから寝なくてはならないと考えると、それだけで緊張して眠れなくなってしまいます。

最近ではだいぶ知られるようになってきましたが、睡眠のリズムを取るのは朝が良いのです。

寝る時間はバラバラでも、朝決まった時間に起きて太陽の光を浴びると体がリセットされます。

朝食を食べることでもリズムが戻ってきます。

眠りに入る時間ではなく、起きる時間を意識して生活のリズムを取るようにしてください。

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