こころトーク

2020.01.03

第223回 「一歩を踏み出すこころの余裕」

明けましておめでとうございます。

新年を迎えて、気持ちを一新して一歩を踏み出した人も多いでしょう。

もちろん、年が改まったからといって、それまで抱えていた問題がなくなるわけではありません。

困りごとや悩みごとは、同じように続きます。

それはそのとおりなのですが、新年を迎えるなど、何かの区切りは、そうした問題についてもう一度考え直す、よい機会になります。

問題が目の前にあると、その問題にこころを奪われてしまいます。

そうすると、それがすべてのように思えてきます。

それがうまくいかないと、すべてがうまくいかなくなるように思えます。

しかし、幸いなことに、今の日本に住んでいて、何かに失敗してすべてを失うことはまずありません。

失敗しても再チャレンジすることができます。

自分のことを本当に思ってくれている人がいれば、その人との関係も変わりません。

じつは、大学受験のシーズンが始まるこの時期になると、私は、大学浪人を3年間続けた自分の体験をよく思い出します。

大学入試に失敗したことがわかったときは、ひどく落ち込みました。

「もうダメだ」と絶望的になって、しばらくは元気がわいてきません。

しかし、失敗したのはその大学のその試験でしかありません。

他の大学の試験を受けることもできます。

その大学にどうしても進みたければ、次の年にもう一度、その大学の試験を受けることができます。

それに、試験は将来に進んでいくためのステップのひとつでしかありません。

あきらめなければ、将来はこれまでと同じように自分の前に続いていきます。

自分自身も変わらず続きます。

親しい人との関係もまた、同じように続きます。

うまくいかないことがあっても、このように少し冷静になって問題に目を向けることができれば、次に進む手立てを考えてみようという気持ちの余裕が生まれてきます。

年がかわる今の時期は、そのように自分を冷静に見つめ直す良い機会です。

ぜひ、今年一年の計を立てるようにしてください。