こころトーク

2020.01.17

第225回 「チャーリー・ブラウンの気持ちの変え方」

先週は、長嶋茂雄さんの天覧試合でのホームランのエピソードについて書きました。

前日にポジティブなイメージを持つようにすれば、それが翌日まで持ち越して活躍につながるというキャリーオーバー効果の話です。

こうしたことができたのは、もちろん、長嶋さん自身にそれだけの結果を引き寄せる力があったからです。

天才的な能力があったと言われていますが、それだけでなく日頃の練習もしっかりと続けていたはずです。

そのことを前提としての話ですが、いくら力があっても、試合を前にしていろいろと考え込んでいたのでは精神的に疲れてしまって、せっかくの力を発揮することはできません。

ところが、私たちはそのことを頭でわかっているつもりでいても、緊張する場面が近づいてくるとあれこれ考えてしまいます。

それも、良くない可能性ばかりが頭に浮かんできて、あれこれ考えてしまうのです。

そのように考えること自体は、そうした良くないことが起きたときに適切に対処できるようにという、こころの自然な防御反応で、けっして悪いことではありません。

しかし、良くないことばかり考えていると、次第にこころは弱くなってきます。

普通だったらできるはずのことさえできなくなってきます。

そうなったときには、まず、思い悩んでいる考えをストップしなくてはなりません。

それには2つの方法があります。

ひとつは良いことを考える方法、もうひとつは身体を動かす方法です。

先週紹介した長嶋さんの行動は、前者の、良いことを考えることで不必要な思い悩みをストップする方法です。

このときに、姿勢にも注目すると良いでしょう。

私たちの気持ちは、姿勢によって、ずいぶん変わるからです。

マンガのスヌーピーのなかでチャーリー・ブラウンが、「自分は姿勢を変更することで気持ちを変えることができる」とスヌーピーに話している場面が出てきます。

落ち込みたいときには背中を曲げてガッカリした姿勢をとる、元気に前向きになりたいときには背筋をピンと張って上を向く。

そうすれば自然に気持ちが変わってくるのだというチャーリー・ブラウンの言葉は、理にかなっています。