こころトーク

2020.04.10

第237回 「コロナ拡大による不安とストレス、どう向き合う?」

先日、海原純子先生から取材を受けました。

コロナウイルス感染症で精神的ストレスを感じる人が増えていることを心配して、緊急のメッセージを発信したいと考えられて、私に連絡いただいたのです。

私もまったく同じ問題意識を持っていたので、喜んでお手伝いさせていただきました。

詳細は時事メディカル掲載の記事を読んでいただくことにして、ここでは私の回答の内容をかいつまんでお伝えすることにします。

まず、コロナウイルス感染症は、その本態が解明できていないために、誰もが不安を感じやすくなります。

正体がわからない危険なものに出合ったときにまず良くない可能性を考えるのは、私たち人間の自然な反応です。

そうやって私たちは自分の身を守っているのですが、しかし危険を過大評価しすぎると、良くない情報ばかり集めて、自然な判断ができなくなるので注意が必要です。

そうしたときには、情報の制限が役に立ちます。

公的機関など信頼できる情報源からのものに限って見るようにするのです。

その意味で、緊急事態宣言が出されて、どのような場所がどの程度危険かが示されたのは良かったと、私は考えています。

不安を感じたり落ち込んだりしたときには、危険を感じすぎて萎縮し、孤立して、精神的につらくなる可能性があります。

逆に、不安や落ち込みを振り払おうとして、楽観的になりすぎて危険な行動を平気でするようになることもあります。

どちらもストレスの副作用なのですが、こうしたときには、一度立ち止まって冷静になって、自分の考えが極端になってないかどうか確認することが役に立ちます。

行動をするときには、その利点と問題点を比較して、明らかに利点が高いと判断できる行動をするようにします。

もちろん、いくら冷静になって考えても、判断ミスは起きてきます。

そのときに、何でも完璧に判断しないといけないと考えるとストレスを感じるので、失敗することもあるという現実を受け入れ、可能な範囲で対応策を考えておくようにしましょう。

この他に、行動を通したストレス対処、つまり気分転換も役に立ちます。

このようなことを答えた海原先生の記事は以下のサイトからお読みいただけます。

そのなかで、海原先生はZoomを使った遠隔面接の話をされています。

◎新型コロナ感染拡大のストレスを乗り切るために~AIを使った新しいツールの活用を目指す~
大野裕・認知行動療法研修開発センター理事長に聞く

(時事通信:2020/04/03)
https://medical.jiji.com/topics/1600