外出自粛のために外で飲めない人たちが、オンラインで飲み会をしていると報道されています。
みんなで集まれないから、せめてオンラインで集まろうというのは、孤独を癒やす良い方法ですが、そこにアルコールが関係してくると少し不安になります。
テレビの画面を見ると、結構の量のアルコールが並んでいます。
オンラインの集まりが終わってからも飲み続けることになるのではないかと心配になります。
ほどほどにアルコールを飲むのは悪くないのですが、それが増えてくると問題になってきます。
いくつか理由がありますが、まず、アルコールは薬理学的にはダウナーに分類される薬物です。
薬物は、気分を高揚させるアッパーと、気分を低下させるダウナーに分けられ、アルコールは後者の気分を低下させる薬剤に分類されます。
そのように書くと、「アルコールを飲むと気分が高揚するのに」と疑問に思う人がいるかもしれませんが、それは、アルコールの作用で気分のコントロールができなくなるために、気分が高揚するように感じられるだけです。
たくさんお酒を飲んだ日の翌日、心身ともに調子が出ないと感じたことのある人は多いはずですが、それがまさにダウナーとしてのアルコールの作用です。
それがひどくなると、うつ的になり、衝動的に命を粗末にするような行動をとりかねなくなるので注意が必要です。
衝動的にならなくても、酔いが回ってどこかにぶつかったりするなど、事故につながる可能性もあります。
眠りを浅くするのもアルコールの問題です。
アルコールを飲んで寝ようとするいわゆる寝酒は、睡眠の質を悪くします。
そのため、翌日だるさが残るなど、心身に好ましくない影響が出てくるので、寝酒は避ける必要があります。
体調という点では、アルコール自体が健康を害することもあります。
今のように自宅にいることが増えてストレスがたまってくると、アルコールの量が増えやすく、そのために様々な良くない影響が出てきます。
とくに、一人で生活しているとブレーキがききにくくなるので注意が必要です。
オンラインの集まりはたしかに気持ちが晴れますが、上手にその機会を利用してほしいと考えています。