こころトーク

2020.10.09

第263回 「問題に対処する力を引き出す『3つのC』」

先週紹介した世田谷区のオンライン講座「コロナに負けない、こころとからだの整え方」も、3回目の配信まで終わり、4回目の配信が今日から始まります。

この動画は一定期間ホームページにアップされる予定で、1回目の動画はすでに1000人以上の方がご覧になっていただき、2回目、3回目を視聴されている方も着実に増えているとい聞いています。

コロナ禍で、それだけ悩みを抱えている方が多いのだろうと思います。

そうした悩みに対処するためには、アラームの役割を果たすネガティブ感情に気づくことが大事です。

これまでも何度か書いてきたように、ネガティブ感情は、問題が大きくなりすぎないように働くアラームの役割を果たしています。

オンライン講座の2回目からは、アラームとして鳴っているネガティブ感情に気づいて立ち止まり、今起きている問題に対処するこころの力を引き出すための「3つのC」について話していきます。

「3つのC」というのは、私がストレス対処のコツとして重視しているControl(コントロール感覚)、Cognition(認知、しなやかな思考術)、Communication(コミュニケーション)、それぞれの頭文字を取ったものです。

まず、コントロール感覚からは、自分の行動や考えに自信を持って問題に向き合う自信が生まれます。

ストレスを感じているときには、目の前の問題を自分の力ではどうすることもできないと考えて、閉じこもりがちになることがよくあります。

そのように、問題から距離を置くと少しだけ気持ちが楽になります。

しかし、それでは問題は解決しないままです。

それに、問題から逃げてしまったと感じて、ますます自信をなくし、気持ちが落ち込んでいきます。

そのままでは、いくらたっても自信は出てきません。

そうしたときには、少し大変でも、問題にきちんと取り組む必要があります。

逃げないことです。

少しずつでも問題に取り組んでいけば、すぐに解決できなくても、チャレンジできている自分を意識することができます。

そうすれば、次に進む一歩を踏み出す元気がわいてくるはずです。

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大野先生 オンライン講座配信中
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◎動画講座:
「コロナに負けない、こころとからだの整え方」
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/005/006/d00186006.html

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