こころトーク

2021.02.19

第282回 「『不安』は自分を守るための大切な感情」

3月12日に東京都のオンライン講演会で「こころの不安を和らげるヒント」と題して話をすることになりました。

新型コロナウイルス感染症の影響でみずから命を絶つ人が増えているために、自殺対策の一環として行うもので、私が1時間話をした後に、自死遺族の支援を続けているグリーフサポートセンターの杉本さんが、現場での体験を約30分間、話すことになっています。

以下に案内のURLを書きましたが、私の話は、その後もアーカイブとして東京都のホームページから視聴できるようになる予定です。

私は、まず、不安にどのような役割があるかを話すことにしています。

何をするにしても、不安を感じるのは辛いものです。

私は、若いころには、不安を感じないような強い人間になりたいと考えたりもしました。

しかし、不安は、自分を守るための大切な感情です。

不安は危険を感じたときに生まれる感情です。

そのように危険が迫っているときには、当然それに対応する必要があります。

私は、「こころの痛みは体の痛みと同じだ」とよくお話しします。

体の痛みが身体の不調という危険を伝えるのと同じように、こころの痛みも何か危険が起きていることを伝えているのです。

そのようにして、危険から自分を守るのが不安の働きです。

不安を感じたからといって、「弱い自分だ」と考えて自分を否定しないようにしてください。

不安を感じることを怖がらないことです。

ただ、不安を感じたとき、「危険だ」という判断が必ずしも正しくないことがあるということも意識しておいてください。

先に、危険だと“感じる”と書きましたが、正確には危険だと“考える”ということです。

考えたことは、必ずしも現実そのものではありません。

それに、動揺しているときには危険に目を向けがちになって、現実以上に危険を大きく考える傾向があります。

ですから、不安を感じたときには、少し気持ちを落ち着けて何が起きているかを確認するようにしてください。

そのようにして、現実にどのように問題が起きているかがわかれば、次にどのように行動すれば良いかが見えてきます。

そうすれば、不安な気持ちが落ち着いてきて、自分の力を生かせるようになります。

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■講演会情報
「こころといのちの講演会」
無料オンラインLIVE配信
日時:令和3年3月12日(金)16時~18時
事前申し込み制:先着順
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/tokyokaigi/rinji1/kouenkai.html

※本講演は、後日アーカイブ映像を「東京都公式YouTubeチャンネル」にて公開予定です
https://www.youtube.com/user/tokyo

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■動画情報
「自分らしく生きるための認知行動療法:こころを元気にする4つのステップ」をYouTubeにアップしました
https://www.youtube.com/watch?v=q4_5ePKqRO4
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