こころトーク

2021.09.24

第313回 「その情報、チェリー・ピッキングかも?」

先週も書いたように、コロナ禍で私たちは、いわゆるフェイクニュースにいたずらに振り回されているように思います。

コロナ禍にかかわらず、私たちは、関心のある情報ばかりに好んで目を向ける傾向があります。

心理学用語でチェリー・ピッキングと言われている現象です。

2020年の米国大統領選挙の時のことですが、私の知人が、仲間内のメーリングリストにペロシ下院議長が逮捕されるという情報を流したことがあります。

どうやら本気でその情報を信じたようですが、一定の教育を受けた人でもこんなフェイクニュースを信じるのだと思いました。

そのときは、仲間が別の情報を交えながらフェイクニュースだと伝えたことで、その人も間違いだったことに気づけたようでした。

この一連の流れからわかるように、私たちは、自分に関心のある情報に目を向けてしまいます。

アメリカの大統領選挙であれば笑い話ですみますが、新型コロナウイルス感染症のワクチンなど、身近な情報だと思いがけない問題が降りかかってくる可能性があります。

ですから、自分にとって重要な問題の時には、バランス良く情報を集められているかどうかをチェックすることが大切になります。

不安のあまりに危険な情報ばかりに目を向けすぎていないか、先に進みたいという気持ちが強いために自分が期待する情報ばかりに目を向けすぎていないか、できるだけ冷静に情報の傾向をチェックします。

そのとき、自分だけで判断しようとしないで、先に挙げた知人のように、仲間に聞いてみることも役に立ちます。

次に、そのようにして集めた情報に基づいて判断し、行動することになるのですが、その段階で、その行動のメリットとデメリットを判断します。

そのとき、メリットとデメリット、どちらか一方が明らかに大きい場合は良いのですが、判断に迷う場合が少なくありません。

そのようなときには、近い将来だけでなく、遠い将来に目を向け、自分がどのように生きていきたいのか考えてみると良いでしょう。

そのうえで、自分の行動を選択するようにすることで、自分にとって役に立つ生き方ができるようになります。

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