いよいよ今年も今日が最終日です。
今年は去年に続いて、新型コロナウイルス感染症に苦しめられた人は少なくないと思います。
この年末で一区切りをつけて、来年に向けて足を踏み出したいと考えている人も多いでしょう。
年が変わるということには、このように生活をリセットできるという点で大きな意味があると、私は考えています。
誰もが全力を挙げて自分の生活を送っています。
それは大事なことなのですが、一生懸命になればなるほど、こころに余裕がなくなるので注意しなくてはなりません。
自動車を運転していてスピードを上げると視野が狭くなるのと同じです。
それだけでなく、運転し続けていると体力的にも精神的にも疲労がたまってきます。
ですから、長時間運転をしなくてはならないときには、一定の時間ごとに、一休みする必要があります。
そうすればこころもリフレッシュして、まわりの景色にも目をやることができるようになります。
今まで気づけなかった新しい景色に気づくこともあります。
運転と同じように、毎日の生活でもリフレッシュする時間を持つことが大切です。
とくにこの2年間、新型コロナウイルス感染症に翻弄されてきた私たちは、まわりに目をやる余裕などなく、走り続けてきました。
危機的とも言われるコロナ禍を切り抜けるためには、そのように脇目も振らず頑張ることも必要でした。
しかし、そのようなときにも、少しの時間で良いので、ときには肩の力を抜いて自分を取り戻す時間を持つことが大切です。
私は、ベッドの上に横たわってボンヤリ天井を眺めたり、温めのお湯の入った湯船にゆっくり使ったりするようにしています。
そのようにしていると、思いがけず新しいアイディアがわいてきたりするので、不思議です。
ストレスから解放されて、気がつかないうちに視野が広がっているのでしょう。
年の区切りになる年末も、このようにこころをリセットする貴重な機会です。
新しい年に向けて、ゆっくりと時間を過ごして、エネルギーをためてください。