7月18日は故アーロン・ベック先生の誕生日です。
ベック先生は、昨年2021年11月1日に100歳で亡くなりました。
もし生きていれば101歳になる今年の7月18日、ベック先生の娘のジュディス・ベック先生の声かけで、この日をアーロン・ベック・デイと名づけて認知行動療法に関するメッセージを発信することになりました。
そして、ゆかりのある人たちがベック先生の思い出を語るビデオメッセージを、ジュディス・ベック先生が所長を務めるベック認知行動療法研究所のホームページにアップしました。
私も、数分のビデオメッセージを作って送ったところ、とても良い形で編集して流してもらえました。
▼動画はこちら
Aaron T. Beck Day 2022
https://www.youtube.com/watch?v=ePw4VXvxkJ0
最近はまったくと言って良いほど英語を話す機会がなくなっているため、ずいぶん緊張してたどたどしい語りになっていて、ここで紹介するのは恥ずかしいような気もします。
しかし、そのように一生懸命話している雰囲気から、私のベック先生への思いが伝わるのではないかと考えて、ここで紹介することにしました。
前回書いたように、話の内容以上に、雰囲気が大事だと自分を納得させてのことです。
ジュディス・ベック先生からは、アーロン・ベック・デイを、認知行動療法を広める機会にしてほしいというメッセージも届きました。
そこで、私は、YouTubeチャンネル「こころコンディショナー」でもベック先生の思い出を語る動画を作って流しました。
これは日本語ですので、少し気が楽でした。
▼YouTubeチャンネル「こころコンディショナー」
特別企画 大野裕先生と恩師アーロン・ベック先生との思い出
https://youtu.be/jJmBZ1TNMDg
ベック先生は精神医学界のレジェンドですが、世界的に認められるようになったのは、60歳になってからのことです。
それから40年前後、ベック先生は、亡くなる2日前まで研究と臨床を続け、多くの成果を上げました。
認知行動療法を使って多くの人の力になりたいと考えてのことですが、そうした強い思いがあればいくつになっても自分らしく生きることができるということを、私はベック先生との交流を通して学ぶことができました。