こころトーク

2023.11.24

第426回 「『エンジョイ・ワーク、エンジョイ・ライフ』に込めた想い」

前回ご紹介した第12回ポジティブサイコロジー医学会の学術集会を終えることができました。

今回のメインテーマを「ポジティブサイコロジーとウェルビーイング経営」としただけあって、専門家だけでなく、企業の関係者など専門家以外の人にも参加していただいて、ずいぶん勉強になる会になりました。

学術集会の最初が私の短時間の講演で、「エンジョイ・ワーク、エンジョイ・ライフ」と題して話をしました。

この演題名は、慶應義塾大学野球部の監督だった前田祐吉監督の言葉「エンジョイ・ベースボール」を参考にしてつけました。

今回の学術集会が慶應義塾大学の三田キャンパス内で開催されたことや、今年の夏に慶應義塾高等学校が甲子園で107年ぶりに優勝したこと、秋の六大学野球で大学野球部が完全優勝したことから、高校野球部監督だった上田誠さんの著書『エンジョイ・ベースボール:慶應義塾高校野球部の挑戦』(生活人新書)を参考にしたネーミングです。

そう言えば、最近、慶應義塾中等部の学校説明会で、「エンジョイ・ベースボールというのは、野球をして遊ぼうという意味ではない」という説明があったと、参加した小学生の親から聞きました。

たしかにその通りで、「エンジョイ・ベースボール」というのは、野球をすることを楽しむという意味です。

その核になる考え方について、体育会空手部の後輩から、自分で考えること、実行すること、仲間への気配りの3つに集約できると教わりました。

練習でも試合でも、人から言われて何かをするのではなく、自分で何が大事かを主体的に考えて行動することが大事です。

行動するときには、自分の持っている力を可能な限り発揮して、着実に実践していく必要があります。

こうしたことが可能になるためには、自分一人で頑張るだけでは不十分で、人とのつながりが不可欠です。

お互いがお互いに配慮し合いながら力を合わせることで、目標に向かって進んでいくことができるようになります。

こうしたこころの持ち方が大事なのは、スポーツの世界に限ったことではありません。

そうしたことが伝わればと考えて、学会で「エンジョイ・ワーク、エンジョイ・ライフ」の話をしました。

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