「こころが晴れるコラム」では、認知行動療法の主要なスキルのひとつである「コラム法」を練習することができます。「コラム法」とは、認知行動療法でもっとも使われるスキルのひとつで、専門的には認知再構成法と呼ばれているものです。 記録表(コラム)に、以下の7項目について書き込みをして考えを振り返っていきます。
ぜひ実際に書き込み、考え方を切り替える練習にお役立てください。
監修 大野裕先生
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準備整いましたら下記7項目について書き込んでみましょう。
第2のコラムを記入した気分を体験した瞬間に浮かんだ考えやイメージを書き込みましょう。
第3のコラムで考えた自動思考を裏付ける事実を書き込みましょう。
第3のコラムで考えた自動思考を矛盾する事実を書き込みましょう。
第4・5で書き込んだことがらを利用して、現実的な新しい考えを書き込みましょう。
考え方を変えてみて、どのように変化したかを書き込みましょう。
最後のコラムで気持ちが楽になっていれば、新しい考え方が役に立ったということが分かり、これからもそうした考え方をしていけば良いですし、もし変化が見られない場合は、別の考え方や見方が出来ないかと考えてみることができます。
これによって、ストレスに押しつぶされない柔軟なものの考え方が見つけられるようになるはずです。
ヒント
このような質問を自身に問いかけて書き込んでみましょう。
ヒント
上記のような感情に対する強さを100段階で書き込みましょう。
大野裕先生
精神科医
一般社団法人認知行動療法研修開発センター 理事長
1950年 愛媛県生まれ。
1978年 慶応義塾大学医学部卒業と同時に、同大学の精神神経学教室に入室。その後、コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部への留学を経て、慶応義塾大学教授(保健管理センター)を務めた後、2011年6月より、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター センター長に就任、2015年4月顧問となる。
近年、精神医療の現場で注目されている認知療法の日本における第一人者で、国際的な学術団体Academy of Congnitive Therapy の公認スーパーバイザーであり、日本認知療法学会理事長。一般社団法人認知行動療法研修開発センター 理事長、日本ストレス学会理事長、日本ポジティブサイコロジー医学会理事長、日本うつ病学会や日本不安障害学会の理事など、諸学会の要職を務める。