2022年6月6日~6月12日に全国での流行が報告された感染症情報をお届けします。
定点あたりの報告数は増加しました。
▼都道府県別の上位3位
1.大分県 2.島根県 3.鹿児島県
定点あたりの報告数は増加が続いています。
▼都道府県別の上位3位
1.鹿児島県 2.富山県 3.新潟県、三重県
定点あたりの報告数は横ばいでした。
▼都道府県別の上位3位
1.鳥取県 2.福岡県 3.山口県
【出典】国立感染症研究所 感染症週報を加工して作成
食中毒というと、外食時の飲食で発生することをイメージされがちですが、ご家庭の食卓でも何気なく行なっていることが思わぬ食中毒の原因になることがあります。
気温や湿度が高くなり、菌が繁殖しやすくなる夏の季節は、食品を扱うキッチンの衛生管理が重要なポイントとなってきます。
今回は、日本調剤の管理栄養士による食中毒対策のアドバイスをご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
① 煮沸消毒
包丁やまな板は洗浄後、熱湯(※)をさっとかけるだけでOK。
ふきんなどは沸騰したお湯に入れ、トングや菜箸で取り出します。煮沸時間は100℃以上であれば30秒程度が目安です。煮沸消毒後は余熱で自然乾燥させましょう。
※素材によっては熱湯に向かない物もあるので事前に確認しましょう。
② アルコールによる消毒
多くの食中毒菌にはアルコール消毒が有効です。食器やまな板など食品に直接触れる物を消毒する際は、「食品添加物」と表示されたアルコールを選びましょう。また、効果が弱くならないよう、水分を拭き取ってから使用しましょう。
Q1.生食用のお肉って安全なの?
牛や豚などは、と畜場で解体処理する過程で、腸内にいる腸管出血性大腸菌(O157)やサルモネラのような病原性の細菌が肉や内臓に付着している場合があります。また、E型肝炎ウイルスなど、人に害を与えるウイルスや寄生虫に感染している場合があります。
生食用の肉であっても菌が完全に無いわけではありません。生肉を食べることにより、食中毒のリスクは高まります。
Q2.お肉はある程度焼けていれば安心?
メンチカツやハンバーグなど、生のひき肉から作られている食品は、動物の種類にかかわらず、ひき肉に付着している病原体が中心部まで入ってしまいます。多くの病原体は75℃で1分間以上加熱することによって死滅するため、中心部までしっかり火を通すことが重要です。
これらの食品は外側が焼けていても、中は生焼けになっていることがあります。ひき肉を使った食品は、中心部までしっかり加熱して食中毒を防ぎましょう。
※本コンテンツは、日本調剤ホームページ「栄養のはなし」を基に加工して編集したものです。
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大野裕先生
精神科医
一般社団法人認知行動療法研修開発センター 理事長
1950年 愛媛県生まれ。
1978年 慶応義塾大学医学部卒業と同時に、同大学の精神神経学教室に入室。その後、コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部への留学を経て、慶応義塾大学教授(保健管理センター)を務めた後、2011年6月より、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター センター長に就任、2015年4月顧問となる。
近年、精神医療の現場で注目されている認知療法の日本における第一人者で、国際的な学術団体Academy of Congnitive Therapy の公認スーパーバイザーであり、日本認知療法学会理事長。一般社団法人認知行動療法研修開発センター 理事長、日本ストレス学会理事長、日本ポジティブサイコロジー医学会理事長、日本うつ病学会や日本不安障害学会の理事など、諸学会の要職を務める。