気になる流行ナビ

2021年10月13日(水)全国感染症情報

最新の流行状況

2021年9月20日~9月26日に全国での流行が報告された感染症情報をお届けします。

感染性胃腸炎

定点あたりの報告数は減少しました。
 ▼都道府県別の上位3位
 1.徳島県、2.大分県、3.福岡県

手足口病

定点あたりの報告数は増加が続いています。
 ▼都道府県別の上位3位
 1.大分県、2.福岡県、3.熊本県

ヘルパンギーナ

定点あたりの報告数は減少しました。
 ▼都道府県別の上位3位
 1.大分県、2.宮崎県、3.新潟県

【出典】国立感染症研究所 感染症週報を加工して作成

薬剤師ワンポイントアドバイス

年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、そのうち約7割は11~2月に発生しています。
実は、食中毒は夏だけでなく、秋から冬にかけても注意する必要があります。
そこで今回は、「ノロウイルス」による感染性胃腸炎・食中毒についてお話したいと思います。

Q1 ノロウイルスってなに?

人の小腸粘膜で増殖します。少量のウイルス(100個以下)でも発症する、感染力がとても強いウイルスです。

Q2 どんな症状が出るの?

ノロウイルスに感染すると、約28~48時間で吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状が出ます。通常、これらの症状が1~2日間続いた後に治癒し、後遺症はありません。
また、健康で体力がある人は、感染しても発症しなかったり、軽い風邪のような症状の場合もあります。ただし、子供やお年寄りの方は重症化することがありますので、注意が必要です。

Q3 ノロウイルスの感染経路は?

手指や食品を介して、経口で感染します。感染した人の便や嘔吐物から人の手を介して二次感染したり、家庭や施設内での飛沫により感染する場合があります。
また、感染した人が調理をして汚染された食品を食べた場合や、ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝などを食べた場合に感染することがあります。

Q4 感染しないようにするには?

ワクチンなどの予防方法はありません。感染対策のポイントは3つです。

① 「手洗い」をしっかりと行う!
 最も有効な対策は手洗いです。特に食事前、トイレの後、調理の前後は、手を石鹸でよく洗い、流水で十分に流しましょう。

② 「人からの感染」を防ぐ!
 ノロウイルスの流行期は、乳幼児や高齢者の下痢便や嘔吐物にノロウイルスが含まれていることがあります。おむつ等の取り扱いには十分注意し、感染を広げないようにしましょう。

③ 「食品からの感染」を防ぐ!
 ウイルスを失活させるには、食品の中心部が85~90℃で90秒間以上の加熱が必要です。また、調理器具等は、85℃以上の加熱消毒を行い、いつも清潔にしておくようにしましょう。

Q5 感染してしまったら?

特効薬はなく、基本的には対症療法(症状を和らげる治療)が中心となります。脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないよう、水分と栄養の補給を行いましょう。
なお、下痢止めは、病気の回復を遅らせることがあるため、使用しないことが望ましいです。感染が疑われる場合は、最寄りの保健所や医療機関にご相談ください。

ノロウイルスは感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を引き起こしやすいですので注意が必要です。日ごろから感染予防を心がけましょう。

■出典 内閣官房内閣広報室「ノロウイルス(感染性胃腸炎・食中毒)対策」、東京都福祉保健局「ノロウイルスとは?」を加工して作成。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<当サイトのコンテンツについて>
当社は、細心の注意を払って、コンテンツを掲載しておりますが、 これらのコンテンツの内容についての正確性、有用性、確実性、安全性、その他いかなる保証もいたしません。 万一、コンテンツのご利用により何らかの損害が発生した場合であっても、当社は、一切の責任を負いかねます。