知っ得!薬剤師コラム

2020.02.03

納豆やグレープフルーツは、薬と一緒にとってもいいの?

薬によっては、食べ物の影響を受ける場合があるので注意が必要です。

例えば、納豆は抗凝固薬(ワルファリン)に影響します。ワルファリンは血液の凝固に必要なビタミンKの働きを邪魔することによって血液をサラサラにします。納豆そのものにビタミンKが豊富に含まれるだけでなく、納豆菌が腸内でビタミンKを生産します。そのため、薬の効き目が低くなってしまいます。

ワルファリン服用の場合は、納豆以外にも、青汁、クロレラなどのビタミンKを多く含む食品は避けるようにしましょう。

また、グレープフルーツは降圧薬(カルシウム拮抗薬)など複数の薬に影響します。グレープフルーツの成分を分解する代謝酵素が、薬を分解する代謝酵素と同じなため、薬の分解が遅くなり、効き目が高くなってしまいます。

個人の代謝酵素の量にもよりますが、コップ1杯で十分作用が発現すると言われていますので、影響のある薬を服用している間は、グレープフルーツは避けるようにしましょう。

今月の健康クイズ

骨が弱くなり始めるのは、何歳ごろから?

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男女ともに50歳前後から骨がもろくなり始めます。
特に女性は、閉経後に骨量が急激に低下します。

 次回の更新もお楽しみに!

「知っ得!薬剤師コラム」では日本調剤の薬局でお配りしている健康情報誌 日本調剤新聞「かけはし」から情報を抜粋して掲載しています。

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